長谷寺見所ランキング-修学旅行・観光で必見
長谷寺の見所は本堂・登廊・仁王門・五重塔です。
長谷寺の見所ランキングを紹介します。見所は1位が徳川家光の寄進で再建された本堂(国宝)、2位が江戸時代後期以降に再建された399段の登廊(重要文化財)、3位が明治時代に再建された仁王門(重要文化財)です。番外は五重塔です。(詳細下記参照)
- 徳川家光の寄進で再建され、350年以上の歴史がある本堂(国宝)
- 江戸時代に再建され、350年以上の歴史がある登廊(重要文化財)
- 明治に再建され、100年以上の歴史がある仁王門(重要文化財)
- 戦後に建立され、50年以上の歴史がある五重塔
【徳川家光の寄進で再建され、350年以上の歴史がある本堂(国宝)の見所】
本堂は江戸時代(1603年~1868年)前期に江戸幕府3代将軍・徳川家光の寄進によって再建され、350年以上の歴史があります。本尊・十一面観音像は戦国時代(1493年~1590年)に再仏された8代目で、500年近い歴史があります。本堂は登廊を登った小初瀬山中腹の断崖絶壁に建立されています。本堂は本尊を安置する正堂・礼拝の為の礼堂・正堂と礼堂を繋ぐ相の間から構成され、礼堂の前に舞台があり、舞台から本堂を眺めるのがおすすめです。正堂には正面・側面に裳階が付けられています。本堂は舞台から広大な参道を眺めるのもおすすめです。ちなみに本堂は断崖絶壁に迫り出した懸造(かけづくり)・舞台造(ぶたいづくり)で、清水寺の清水の舞台(本堂)と同じ形式になっています。なお本堂は1913年(大正2年)4月14日に国の重要文化財、2004年(平成16年)12月10日に国宝に指定されました。
- 歴史-本堂は奈良時代(710年~794年)に建立されたが、その後度々焼失しました。桃山時代(1583年~1603年)の1588年(天正16年)に関白・豊臣秀吉の弟・豊臣秀長の援助によって再建されたが、江戸時代(1603年~1868年)前期の1650年(慶安3年)に江戸幕府3代将軍・徳川家光の寄進によって現在の本堂が再建されました。
- 重要人物-徳川家光は1604年(慶長9年)に江戸幕府2代将軍・徳川秀忠と江(崇源院)の次男として生まれました。幼名は江戸幕府初代将軍・徳川家康と同じ竹千代で、春日局(斎藤福)のもとで育てられました。1606年(慶長11年)に弟・徳川忠長が生まれると世継ぎ争いが起こり、元和年間(1615年~1624年)に春日局による徳川家康への直訴によって世継ぎに決着しました。1620年(元和6年)に元服し、1623年(元和9年)に徳川秀忠とともに上洛して伏見城で将軍宣下を受け、江戸幕府3代将軍になりました。徳川家光は武家諸法度・参勤交代制などの諸制度を整備したり、キリシタン禁制や貿易統制の為に鎖国を行ったりし、江戸幕府の基礎を確立しました。徳川家光は1651年(慶安4年)に亡くなりました。
- 仏像-本堂は正堂に像高約10.18メートルの本尊・十一面観世音菩薩立像を安置しています。本尊は通常の十一面観音像と異なり、右手に数珠とともに地蔵菩薩が持つような錫杖を持ち、長谷寺式十一面観音(長谷型観音)と言われています。特別拝観などでは十一面観世音菩薩立像のお御足(おみあし)に直接触れて参拝することができます。
【江戸時代に再建され、350年以上の歴史がある登廊(重要文化財)の見所】
登廊は蔵王堂・上登廊が江戸時代(1603年~1868年)前期に再建され、350年以上の歴史があります。下登廊・繋屋・中登廊は明治(1926年~1989年)に再建され、100年以上の歴史があります。登廊は小初瀬山の山麓から中腹に建立され、下登廊・繋屋・中登廊・蔵王堂・上登廊から構成されています。登廊は長さ約200メートル(108間)で、399段あります。登廊は本堂などに登りながらじっくり拝観しましょう。段数を数えるのも面白いかもしれません。また途中で立ち止まって後方を眺めるのもおすすめです。登廊には風雅な長谷型灯籠が吊るされています。また途中には天狗杉・紀貫之郷里の梅などもあります。登廊周辺には約150種・約7,000株のボタンが植えられ、例年4月下旬頃~5月上旬頃に見ごろを迎え、普段と違った登廊の光景を眺めることができます。なお登廊は1986年(昭和61年)12月20日に国の重要文化財に指定されました。
- 歴史-登廊は平安時代(794年~1185年)後期の1039年(長歴3年)に奈良・春日大社の社司・中臣信清が子供の病気平癒のお礼に建立したが、その後江戸時代(1603年~1868年)後期の1650年(慶安3年)に再建されました。ただ下登廊・繋屋・中登廊は1882年(明治15年)に焼失し、1894年(明治27年)に再建されました。
【明治に再建され、100年以上の歴史がある仁王門(重要文化財)の見所】
仁王門は明治(1868年~1912年)に再建され、100年以上の歴史があります。額「長谷寺」は第107代・後陽成天皇の宸筆で、400年以上の歴史があります。仁王門は正面から拝観するのがおすすめです。正面から拝観すると高さ12.4メートルの仁王門の高さを実感できます。仁王門は石段の。上に建立されていることから石段下から眺めると実際よりも高く感じるかもしれません。仁王門には第107代・後陽成天皇(1586年(天正14年)~1611年(慶長16年))の宸筆である額「長谷寺」が掛けられ、その額を確認しましょう。なお仁王門は1986年(昭和61年)12月20日に国の重要文化財に指定されました。
- 歴史-仁王門は第66代・一条天皇の時代(986年(寛和2年)~1011年(寛弘8年))頃に建立されたが、その後度々焼失しました。1894年(明治27年)に現在の仁王門が再建されました。なお2014年(平成26年)11月から2年5ヶ月掛けて保存修理が行われました。
- 仏像-仁王門は両脇に仁王像、楼上に釈迦三尊・十六羅漢像を安置しています。
【戦後に建立され、50年以上の歴史がある五重塔の見所】
五重塔は戦後に建立され、50年以上の歴史があります。戦後に国内で最初に建立された五重塔と言われています。五重塔は本堂(国宝)の西側に建立されています。五重塔は1876年(明治9年)の落雷で焼失した三重塔跡の北側に建立され、その歴史を感じることができます。五重塔は高さ約31.3メートルで、近付くとその大きさを感じることができます。五重塔は純和様式の塔で、丹色の塔身と金色の相輪が美しいと言われ、じっくりその美しさを確認しましょう。ちなみに五重塔は組物が柱から外側に斗 (ます) 組みが三段出て、丸桁を支える三手先(みてさき)、軒が二軒(ふたのき)繁垂木(しげだるき)になっています。なお五重塔は5月中旬頃~6月上旬頃に見ごろを迎える西洋シャクナゲ、11月中旬頃~12月上旬頃に見ごろを迎える紅葉との光景が美しいと言われています。
- 歴史-五重塔は1954年(昭和29年)に戦没被災者慰霊の為に建立されました。五重塔は太平洋戦争後に日本国内で最初に建立された五重塔で、昭和の名塔とも言われています。
- 仏像-五重塔は本尊・大日如来を祀っています。
【長谷寺 備考】
*参考・・・長谷寺(見所・アクセス・・・)ホームページ