法隆寺大浴場・法隆寺見どころ(修学旅行)

法隆寺大浴場

●法隆寺大浴場は1942年(昭和17年)12月22日に国の重要文化財に指定されました。
●法隆寺大浴場は江戸時代初期の1605年(慶長10年)に建立されました。大浴場は法隆寺の本坊・西園院の奥で、築地塀で囲まれた内側にあり、2つの大釜が備えられていました。大浴場はかつて寺僧が利用しました。なお法隆寺大浴場表門は室町時代前期(1333年~1392年)に建立されました。
一般的に湯屋は浴場のある建物です。古くから神道では川や滝で沐浴(もくよく)の一種である禊(みそぎ)が行われていました。飛鳥時代に仏教が伝来すると僧侶が沐浴する浴堂(湯堂)などが建立されました。ただ入浴は湯に浸かるのではなく、薬草などを入れた湯を沸かし、蒸気を浴堂内に取り込んだ蒸し風呂形式でした。その後社寺などに参籠する大衆用の潔斎浴場(けっさいよくじょう)も別に建てられ、大湯屋と称しました。平安時代には上級の公家の屋敷内に蒸し風呂の浴堂が取り入れられるようになり、清少納言(せいしょうなごん)の随筆「枕草子(まくらのそうし)」にも蒸し風呂の様子が記されています。ちなみに僧侶は潔斎の為に早くから湯を別の湯槽に入れて行水することもあったが、大衆は長く蒸し風呂形式で、江戸時代初期に湯に浸かる浸す方式になりました。なお古代の浴堂・大湯屋は残っていないが、鎌倉時代以後に東大寺(とうだいじ)・法隆寺(ほうりゅうじ)などで再建された湯屋が残されています。
●法隆寺大浴場は桁行六間(約11メートル)・梁間四間(約7メートル)で、切妻造(きりづまづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。正面一間通り庇付です。なお法隆寺大浴場表門は四脚門(よつあしもん)で、切妻造の本瓦葺です。
切妻造は屋根の最頂部の棟(むね)から両側に葺き下ろし、その両端を棟と直角に切った屋根の形式です。切妻造は本を開いて伏せたような形で、平行な面を平(ひら)、棟と直角な面を妻(つま)と言います。切妻造は古くは真屋(まや)とも言われ、伊勢神宮(いせじんぐう)・出雲大社(いづもたいしゃ)などの社殿に採用されています。ちなみに四方向に傾斜する屋根面を持つ寄棟造(よせむねづくり)よりも格式が上とも言われています。なお切妻造は世界各地で見られる屋根の形式です。
本瓦葺は陶器製で、断面が湾曲した矩形の平瓦と断面が半円状の丸瓦とを交互に組み合わせて屋根を葺く方法です。瓦葺は飛鳥時代に中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来しました。瓦葺は檜皮葺(ひわだぶき)・茅葺(かやぶき)・板葺(いたぶき)などに比べ耐水性・耐火性に優れ、台風の多い日本に適していました。なお本瓦葺は本葺き(ほんぶき)とも言われています。
四脚門は2本の本柱の前後に2本の控柱を建てた合計4本の柱がある門です。四脚門は寺院の正門に用いられることが多い格式の高い門とされています。四脚門は普通切妻造だが、江戸時代以降に入母屋造の四脚門も造られました。
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