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春日大社藤浪之屋・春日大社見どころ(修学旅行・観光)
春日大社藤浪之屋
●春日大社藤浪之屋はかつて江戸時代まで神職の詰所であったが、現在2月の節分の日(節分万燈籠(せつぶんまんとうろう))と8月14日・15日(中元万燈籠(ちゅうげんまんとうろう))の年3回だけ行われている春日万燈籠が再現されています。春日大社には平安時代から現在までに奉納された約3,000基の燈籠(約2,000基の石燈籠・約1,000基の釣燈籠)があります。日本国内で2番目に古い石灯籠とも言われている関白・藤原忠通(ふじわらのただみち)奉納の「柚木(ゆのき)型石燈籠(1136年)」や藤原頼通(ふじわらのよりみち)寄進とも言われている「瑠璃(るり)燈籠(1038年)」などがあります。なお室町時代以前の燈籠の60パーセント以上が春日大社にあると言われています。
節分万燈籠は1888年(明治21年)、中元万燈籠は1929年(昭和4年)に再興されました。春日大社では万燈籠が800年前(鎌倉時代頃)から行われているとも言われています。室町時代中期の1475年(文明7年)7月28日には雨乞いの為に万燈籠が参道で行われた記録が残されているそうです。ちなみに燈籠の奉納ではかつて油料も一緒に納められ、油料がなくなるまで毎夜火が灯されていたが、明治維新後に一時途絶えました。その後1888年(明治21年)に節分の夜に火を灯すことが再開され、1929年(昭和4年)に8月15日の中元(旧暦7月15日)の夜に火を灯すことも再開されました。なお節分万燈籠・中元万燈籠では境内にある約3,000基の燈籠(約2,000基の石燈籠・約1,000基の釣燈籠)に火が灯されます。節分万燈籠・中元万燈籠では献燈(有料)することもできます。
一般的に灯籠(燈籠)は灯火を灯す器具です。灯籠は神社で神前の御灯(みあかし)や献灯に用いられます。また社頭の装飾などにも用いられることもあります。灯籠は原型が中国大陸から朝鮮半島を経て、仏教とともに伝来したと言われています。ちなみに當麻寺(たいまでら)の石灯籠(重要文化財)は白鳳時代(645年(大化元年)~710年(和銅3年))に造られ、日本最古の石灯籠とも言われています。灯籠は宝珠(ほうじゅ・擬宝珠(ぎぼうしゅ))・笠(かさ)・火袋(ひぶくろ)・中台(ちゆうだい)・竿(さお)・基礎などから構成され、火袋に灯火が灯されます。灯籠にはその形から春日(かすが)・雪見(ゆきみ)・岬(みさき)・織部(おりべ)・遠州(えんりゅう)・道成寺(どうじょうじ)・キリシタンなどの種類があります。なお灯籠には木灯籠・陶灯籠・金灯籠・石灯籠などがあります。
万灯(万燈)は数多くの灯火を灯し、繁栄安穏・懺悔滅罪などを祈願するものです。万灯は古来から行われ、飛鳥時代後期の651年(白雉2年)に味経宮(あじふのみや)で2,700余の灯りを燃して僧侶が読経したことや奈良時代前期の744年(天平16年)に東大寺の前身・金鐘寺(こんしょうじ)で1万坏の燃灯供養が行われたことが日本最古の正史「日本書紀(にほんしょき)・720年(養老4年)完成」などに記されているそうです。
春日大社見どころ