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春日大社車舎・春日大社見どころ(修学旅行・観光)
春日大社車舎
●春日大社車舎は1942年(昭和17年)6月26日に国の重要文化財に指定されました。
●春日大社車舎は江戸時代前期の1632年(寛永9年)に二之鳥居の手前に造替(ぞうたい)されたと言われています。春日大社車舎はかつて平安時代前期の859年(貞観元年)に初めて建立されたと言われています。なお春日大社車舎では現在一角に奉納された酒樽・ビールケースなどが置かれています。
春日大社車舎は二之鳥居の手前に建立され、かつて春日大社への天皇の行幸・貴族の参詣の際に牛車などの乗り物が入れられていました。春日大社では二之鳥居から先は牛車などの乗り入れが禁じられていました。2008年(平成20年)10月31日の天皇・皇后両陛下の行幸の際も両陛下は車舎の前で御料車を降り、春日大社を参拝し、御神楽(おかぐら)を鑑賞しました。
二之鳥居は車舎の先、祓戸神社の手前に建立されています。二之鳥居は2015年(平成27年)から2016年(平成28年)に行われた第60次式年造替の際に修理されました。ちなみに。二之鳥居は20年前の前回の式年造替で新築されていました。なお二之鳥居は高さ約5.3メートル、最大幅約8.1メートルです。
●春日大社車舎は桁行五間・梁間三間で、流造(ながれづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。春日大社車舎は白木造の簡素な建物で、左右の側面を除いて吹き抜けになっています。
流造は神社建築の一形式です。流造は正面入口にあたる屋根の一方(前流れ)が長く延びた形式です。流造は伊勢神宮(いせじんぐう)に代表される神明造(しんめいづくり)から発展し、奈良時代末期から平安時代に成立し、全国に広がりました。流造では上賀茂神社(かみがもじんじゃ)・下鴨神社(しもがもじんじゃ)がよく知られています。流造では正面(桁行)の柱間が1間(柱2本)の場合には一間社流造、3間(柱4本)の場合には三間社流造、5間(柱6本)の場合には五間社流造になります。
檜皮葺は屋根葺手法の一形式です。檜皮葺では檜(ひのき)の樹皮を用いて屋根を葺きます。檜皮葺は日本以外では見られない日本古来の手法です。檜皮葺は飛鳥時代の668年(天智天皇7年)に滋賀県大津市の廃寺・崇福寺(すうふくじ)の諸堂が檜皮で葺かれた記録が最古の記録です。
春日大社見どころ