春日大社社頭の大杉・春日大社見どころ

春日大社社頭の大杉

●春日大社社頭の大杉は林檎の庭(りんごのにわ)近くに植えられています。社頭の大杉は絵巻物「春日権現霊験記(1309年(延慶2年))」に幼木の姿が描かれ、樹齢が800年から1,000年とも言われています。春日大社社頭の大杉は高さ約25メートル・目通り約8.7メートルです。
絵巻物「春日権現霊験記(春日権現験記絵巻・春日権現霊験記絵巻)」は鎌倉時代後期の1309年(延慶2年)に左大臣・西園寺公衡(さいおんじきんひら)が発案し、宮廷絵所の長・高階隆兼兼(たかしなたかかね)が描き、春日大社に奉納されました。西園寺家は右大臣・藤原不比等(ふじわらのふひと)の次男・藤原房前(ふじわらのふささき)を祖とする藤原北家(ふじわらほっけ)の支流・閑院流(かんいんりゅう)の一門で、最上位の摂家(せっけ)に次ぎ、大臣家(だいじんけ)の上の序列する清華家(せいがけ)に属しました。清華家には三条家・西園寺家・徳大寺家・久我家・花山院家・大炊御門家・今出川家などがありました。絵巻物「春日権現霊験記」では詞書(ことばがき)の執筆は公卿(太政大臣)・歌人である鷹司家2代当主・鷹司基忠(たかつかさもとただ)といずれもその息子である鷹司冬平(たかつかさふゆひら)、興福寺の学僧である鷹司良信(たかつかさよしのぶ)、鷹司冬基(たかつかさふゆもと)が担当し、編集は西園寺公衡の弟で、興福寺の学僧・覚円(かくえん)が担当しました。絵巻物「春日権現霊験記」は目録巻を除く、全20巻に93節の詞書と同数の挿絵(大和絵)が収録されています。絵巻物「春日権現霊験記」は白河上皇(第72代・白河天皇)・藤原俊盛(ふじわらのとしもり)・藤原忠実(ふじわらのただざね)などが登場する朝廷の貴族を中心とした説話集と明恵(みょうえ)・貞慶(じょうけい)・増誉(ぞうよ)などが登場する興福寺の僧を中心とした説話集の二部構成になっています。
●春日大社社頭の大杉の根元には樹齢約500年とも言われるイブキ(柏槙・伊吹)も生え、直会殿(重要文化財)の屋根を突き抜けて伸びています。直会殿の屋根に穴を開けたのは樹木を大切にされる春日の神様の託宣によるものと言われています。
直会殿はかつて平安時代前期の859年(貞観元年)に建立され、現在の直会殿は江戸時代前期の1650年(慶安3年)~1652年(承応元年)に建立されました。直会殿は神社の祭祀の最後に神事に参加した神職などが神酒を戴き、神饌を食する社殿です。直会殿ではかつて平安時代以降、法華八講(ほっけはっこう)が盛大に行なわれたことから八講屋とも言われました。直会殿は北端が流造(ながれづくり)・南端が入母屋造(いりもやづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。
春日大社見どころ

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