春日大社龍王社・春日大社見どころ(修学旅行・観光)

春日大社龍王社

●春日大社龍王社は2018年(平成30年)に春日大社創建1250年を記念し、約140年振りに再興された春日大社の末社です。2018年(平成30年)8月8日夜に鎮座祭が行われ、翌9日から参拝できるようになりました。9月1日から春日山から沸き出る水谷川周辺の9社を巡拝する開運招福水谷九社めぐりも開始されました。春日大社背後の春日山は平城京の水源地であったことから古来から龍神信仰の地とされ、鳴雷神社(なるいかずちじんじゃ)など5社が祀られ、雨乞い(あまごい)が行われていました。龍王社は中世に善女龍王(ぜんにょりゅうおう)を祀る式内社・高山龍王社とも言われた鳴雷神社の里宮的な社としてされ、現在の祈祷所付近にあった興福寺の僧侶が使用していた安居屋(あんごのや)の敷地内に祀られていました。明治維新後の神仏分離(廃仏毀釈)により、龍王社も安居屋とともに取り壊され、1875年(明治8)に興福寺境内から移された総宮神社に合祀されていました。なお龍王社は龍王大神(りゅうおうおおかみ)を祀り、天に昇る龍の如く運気が上昇し、富貴に導くとも言われています。
総宮神社は平安時代初期に興福寺境内に創建されました。興福寺五重塔の南側の安居屋(あんごや)跡に建立されていたとも言われています。明治時代の神仏分離(廃仏毀釈)によって春日大社境内に移されました。なお総宮神社は伊勢(いせ)・春日(かすが)・八幡大神(はちまんおおかみ)・白山大神(はくさんおおかみ)・三光宮(さんこうぐう)・二上権現(ふたかみごんげん)・北向荒神(きたむきこうじん)・窪弁財天(くぼべんざいてん)・睡大神(ねむりおおかみ)を祀っています。
春日大社は社伝によると約1,300年前に常陸国・鹿島神宮(かしまじんぐう)の武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御蓋山(みかさやま)の山頂・浮雲峰(うきぐものみね)に勧請したのが起源と言われています。その後奈良時代中期の768年(神護景雲2年)に左大臣・藤原永手(ふじわらのながて)が第48代・称徳天皇の勅命により、現在の場所に社殿を造営し、下総国・香取神宮(かとりじんぐう)の経津主命(ふつぬしのおおみこと)や河内国・枚岡神社(ひらおかじんじゃ)の天児屋根命(あめのこやねのみこと)と比売神(ひめがみ)を勧請したと言われています。
●春日大社龍王社は春日造(かすがづくり)です。龍王社は基壇を含めて高さ約3メートルになります。
春日造は仏教建築の影響を受け、奈良時代中期に現れたとも言われています。春日造は奈良市の円成寺(えんじょうじ)の春日堂(国宝)・白山堂(国宝)が最古の例になります。ちなみに春日堂・白山堂は鎌倉時代の1228年(安貞2年)に春日大社の本殿を移築したものと言われています。
春日大社見どころ

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