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春日大社酒殿・春日大社見どころ(修学旅行・観光)
春日大社酒殿
●春日大社酒殿は1902年(明治35年)7月31日に国の重要文化財に指定されました。
●春日大社酒殿は江戸時代前期の1632年(寛永9年)に造替(ぞうたい)されたと言われています。春日大社酒殿はかつて平安時代前期の859年(貞観元年)に建立されたと言われています。また奈良時代の750年(天平勝宝2年)の記録が初見とも言われています。春日大社酒殿では春日祭の際に供える神酒(しんしゅ)を醸造していました。春日大社酒殿には大甕があり、現在も濁り酒を醸造して供えられています。
神酒は神に供えるお酒です。神酒は神に供える神饌(しんせん)のひとつとされています。神酒はおみきとも言われています。清酒(日本酒)は米・麹・水を主原料として製造されています。日本酒は紀元前4,800年頃に稲作が始まった中国・揚子江(ようすこう・長江(ちょうこう))流域での米酒が日本に伝わったのが起源とも言われています。(諸説あり)
春日祭(申祭(さるまつり))は平安時代前期の849年(嘉祥2年)に始まったとも、850年(嘉祥3年)に始まったとも言われています。明治維新までは2月・11月の上の申の日に行われていたが、1886年(明治19年)からは3月13日に行われるようになりました。ちなみに859年(貞観元年)11月9日に行われて以来、2月だけでなく、11月にも行われるようになったそうです。春日祭はかつて藤原氏の祭りとして、藤原氏一族の氏長者である藤氏長者(とうしのちょうじゃ)・藤原氏が春日大社に置いた童女である斎女(いつきめ)やその使者が参詣し、朝廷も使者を派遣し、平安時代中期の947年(天暦元年)から興福寺(こうふくじ)が関与するようになりました。
●春日大社酒殿には酒弥豆彦神(さかみずおのかみ)・酒弥豆売神(さかみずめのかみ)が祀られています。酒弥豆彦神・酒弥豆売神は酒の神とされています。
●春日大社酒殿は桁行五間・梁間三間で、流造(ながづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。
流造は神社建築の一形式です。流造は正面入口にあたる屋根の一方(前流れ)が長く延びた形式です。流造は伊勢神宮(いせじんぐう)に代表される神明造(しんめいづくり)から発展し、奈良時代末期から平安時代に成立し、全国に広がりました。流造では上賀茂神社(かみがもじんじゃ)・下鴨神社(しもがもじんじゃ)がよく知られています。流造では正面(桁行)の柱間が1間(柱2本)の場合には一間社流造、3間(柱4本)の場合には三間社流造、5間(柱6本)の場合には五間社流造になります。
檜皮葺は屋根葺手法の一形式です。檜皮葺では檜(ひのき)の樹皮を用いて屋根を葺きます。檜皮葺は日本以外では見られない日本古来の手法です。檜皮葺は飛鳥時代の668年(天智天皇7年)に滋賀県大津市の廃寺・崇福寺(すうふくじ)の諸堂が檜皮で葺かれた記録が最古の記録です。
春日大社見どころ