正倉院正倉・正倉院見どころ(修学旅行・観光)

正倉院正倉

●正倉院正倉は1997年(平成9年)5月19日に国宝に指定されました。
●正倉院正倉は奈良時代中期の756年(天平勝宝8年)頃に東大寺の高床校倉(あぜくら)として建立されたと言われています。東大寺開基である第45代・聖武天皇は756年(天平勝宝8年)5月2日(新暦6月4日)に崩御し、同年6月21日の聖武天皇の七七忌に光明皇后が夫である聖武天皇の冥福を祈念し、遺愛品など六百数十点と薬物六十種を東大寺の本尊・銅造盧舎那仏坐像(国宝)に奉献しました。その後752年(天平勝宝4年)の大仏開眼供養など東大寺の重要な法会で使われた仏具や平安時代中期の950年(天暦4年)に東大寺羂索院(けんさくいん)の倉庫から移された什器類などが加えられました。1875年(明治8年)3月10日に内務省が管理するようになり、1881年(明治14年)4月7日に農商務省が設置されると農商務省に移管され、1884年(明治17年)5月に宮内省に再び移管されました。1908年(明治41年)4月に帝室博物館が主管になり、太平洋戦争後の1947年(昭和22年)5月3日に宮内府図書寮が主管になりました。現在正倉院は宮内庁の正倉院事務所が正倉院宝庫および正倉院宝物を管理しています。なお正倉は三つに仕切られ、正面に向かって右側から北倉・中倉・南倉と言われています。北倉は主に光明皇后が奉献した物が納められ、開扉には天皇の勅許を必要としたことから勅封倉と言われ、室町時代以後は天皇親署の御封が施されました。中倉・南倉は主に東大寺に関わる物が納められ、中倉は北倉に准じて勅封倉として扱われました。南倉は諸寺を監督する僧綱の封が施され、明治時代以後に勅封倉になりました。
正倉には赤漆文欟木御厨子(せきしつぶんかんぼくのおんずし)・平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)・平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)・金銀山水八卦背八角鏡(きんぎんさんすいはっけはいのはっかくきょう)・黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう)・鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)・鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)・鳥毛篆書屏風(とりげてんしょのびょうぶ)・鳥毛帖成文書屏風(とりげじょうせいぶんしょのびょうぶ)・象木臈纈屏風(ぞうきろうけちのびょうぶ)・羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)・紫檀木画挟軾(したんもくがきょうしょく)・青斑石鼈合子(せいはんせきべっこうす)・蘇芳地金銀絵箱(すおうじきんぎんえのはこ)・白橡綾錦几褥(しろつるばみあやにしきのきじょく)・蘭奢待(らんじゃたい)などが収蔵されています。ちなみに蘭奢待は天下第一の名香と謳われ、漢字の中に「東大寺」の文字が隠されています。蘭奢待は室町幕府第3代将軍・足利義満、室町幕府第6代将軍・足利義教、室町幕府幕府第8代将軍・足利義政、美濃国の守護大名・土岐頼武、織田信長らが切り取ったが、江戸幕府初代将軍・徳川家康は切り取ると不幸があるという言い伝えに基づき、切り取らなかったと言われています。
東大寺は奈良時代前期の728年(神亀5年)に第45代・聖武天皇と光明皇后が早逝した皇太子・基皇子の菩提を追修する為、東大寺初代別当・良弁僧正ら9人の僧を住まわせた若草山の山房を起源とする金鍾寺(金鍾山寺)が起源と言われています。その後741年(天平13年)に国分寺(金光明寺)・国分尼寺(法華寺)建立の詔が発せられ、翌742年(天平14年)に大和国分寺になり、名称を大和金光明寺に改められました。
●正倉院正倉は桁行九間(正面約33.1メートル)・梁間三間(奥行約9.3メートル)の高床校倉で、寄棟造(よせむねづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。ちなみに正倉は総高約14メートルで、床下の柱は高さ約2.5メートルです。
一般的に校倉は三角形・四角形などの断面をした木材を使って、稜(りょう)のひとつを外側に向け、井桁(いげた)に組んで外壁とした倉です。校倉は奈良時代に広く行われていました。校倉には壁面が頑丈で、雨仕舞(あまじまい)がよくて湿気を内部に通しにくく、また乾燥時に壁面から通風があるという特徴があります。
寄棟造は四方向に傾斜する屋根面を持つ屋根の形式です。寄棟造は大棟(おおむね)の両端から四方に隅棟(すみむね)が降り、2つの台形と2つの二等辺三角形で構成されます。いずれも奈良県の東大寺の大仏殿や正倉院(しょうそういん)・唐招提寺(とうしょうだいじ)の金堂が代表例です。
本瓦葺は平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて屋根を葺く方法です。瓦葺は飛鳥時代に中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来しました。瓦葺は檜皮葺(ひわだぶき)・茅葺(かやぶき)・板葺(いたぶき)などに比べ耐水性・耐火性に優れ、台風の多い日本に適していました。
正倉院(アクセス・見どころ・・・)東大寺見どころ

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