天神社本殿・天神社見どころ(修学旅行・観光)

天神社本殿

●天神社本殿は1961年(昭和36年)3月23日に国の重要文化財に指定されました。
●天神社本殿は室町時代中期(1393年~1466年)に建立されました。蟇股(かえるまた)の装飾などに室町時代の建築様式を表わしています。安土桃山時代の1578年(天正6年)と江戸時代中期の1775年(安永4年)に造営が行われ、その間に21年ごとに造営が行われたと言われています。本殿は天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)を祭神として祀っています。
天御中主尊は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)のことです。天之御中主神は日本最古の歴史書「古事記(こじき)・712年(和銅5年)編纂」によると天地開闢(てんちかいびゃく)の際に高天原(たかまがはら)に最初に出現した神とされ、その後出現した高御産巣日神(たかみむすひのかみ)・神産巣日神(かみむすひのかみ)とともに造化の三神(ぞうかのさんじん)と言われています。天之御中主神には天の中央に存在して支配する神という意味があり、天照大神(あまてらすおおみかみ)出現以前の高天原の至高神とされています。平安時代中期の「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)・927年(延長5年)」には天之御中主神の神名や神社名がなく、また祖神とする氏族もほとんどないところからすると実際に信仰された神ではなく、観念的に作り出された神とも言われています。天之御中主神は中国の天一神(てんいちじん)や北極星(ほっきょくせい)の神格などを原点とし、太陽神である天照大神から作り出されたとも言われています。ちなみに日本最古の正史「日本書紀(にほんしょき)・720年(養老4年)完成」には天御中主尊と記され、六異伝の内のひとつの別伝として記されているだけです。天之御中主神は中世に伊勢神道で尊崇され、北極星または北斗七星(ほくとしちせい)を神格化した仏教の天部(てんぶ)の一尊である妙見菩薩(みょうけんぼさつ)と習合して信仰されました。
●天神社本殿は一間社(いっけんしゃ)春日造(かすがづくり)の厚板葺(あついたぶき)です。本殿は重厚な杉を使って屋根が葺かれています。
春日造は切妻造(きりづまづくり)の妻入(つまいり)で、正面に庇(ひさし)である階隠(はしかくし)を設け、屋根上(棟)に置き千木(ちぎ)・鰹木(かつおぎ)が付けられています。春日造は仏教建築の影響を受け、奈良時代中期に現れたとも言われています。
厚板葺は木材の厚板を使って屋根を葺く方法です。厚板葺は板葺(いたぶき)の一種です。板葺では板厚が2~3ミリの場合にこけら葺、板厚が4~7ミリの場合に木賊葺(とくさぶき)、板厚が1~3センチの場合に栩葺(とちぶき)などと言われています。板葺にはヒノキ・サワラ・スギ・エノキ・トクサ・クヌギなどが用いられます。
天神社

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