東大寺法華堂・東大寺見どころ

●東大寺法華堂は1897年(明治30年)12月28日に国の重要文化財、1951年(昭和26年)6月9日に国宝に指定されました。
●東大寺法華堂は740年(天平12年)から748年(天平20年)頃に建立されたと言われています。法華堂は東大寺の前身である金鍾寺(きんしょうじ・金鐘寺)の遺構で、752年(天平勝宝4年)の東大寺山堺四至図(さんかいしいしず)に羂索堂(けんさくどう)として描かれています。羂索堂は不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)を本尊として安置していました。
金鍾寺は「東大寺要録(とうだいじようろく)・平安時代後期作成」によると733年(天平5年)に標高約342メートルの若草山(わかくさやま)山麓に創建され、羂索堂・千手堂などが建立されていたとも言われています。なお金鍾寺は勅撰史書「続日本紀(しょくにほんぎ)・平安時代初期編纂」によると728年(神亀5年)に第45代・聖武天皇と光明皇后(こうみょうこうごう・光明子(こうみょうし))が幼くして亡くなった第1皇子・基皇子(もといのみこ)の菩提の為、若草山山麓に山房を設け、9人の僧を住まわせたの起源とも言われています。
不空羂索観音は菩薩の一尊で、六観音あるいは七観音に数えられています。「不空」は「徒労ではない」、「羂索」は鳥獣などを捕らえる縄を意味し、不空羂索観音には「大悲心でもれなく衆生を救うという」という意味があります。不空羂索観音像は一面八臂(はっぴ)が通例で、手に羂索・蓮華(れんげ)・錫杖(しゃくじょう)・数珠(じゅず)など持っています。
観音菩薩は菩薩の一尊で、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)・観自在菩薩(かんじざいぼさつ)・救世菩薩(くせぼさつ)・観音さまなどとも言われています。観音菩薩は人々の救いを求める声を聞き、その苦悩から救済すると言われています。観音菩薩は救う相手の姿に応じて千変万化の相となると言われています。「観音経」では様々に姿を変える三十三応化身(さんじゅうさんおうげしん)が説かれています。
●東大寺法華堂の名称は旧暦3月に法華会(ほっけえ)が行われていたことに由来しています。法華堂は三月堂とも言われています。東大寺ではかつて法華堂で法華会が行われていたが、平安時代後期(11世紀)に講堂で行われるようになり、江戸時代前期の1618年(元和4年)から再び法華堂で行われるようになったが、現在は行われていません。
法華会は「法華経(ほけきょう・ほっけきょう)」を講義する法会です。法華会は606年(推古14年)に聖徳太子(しょうとくたいし)が岡本宮で講説したことが始まりとも言われ、746年(天平18年)3月に東大寺の開山・良弁(ろうべん)が四恩の為に羂索堂(法華堂)で行い、毎年3月16日に行われる勅会になりました。
東大寺見どころ

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