東大寺四月堂・東大寺見どころ(修学旅行・観光)

●東大寺四月堂は1903年(明治36年)4月15日に国の重要文化財に指定されました。
●東大寺四月堂は平安時代中期の1021年(治安元年)に建立されたが、現在の四月堂は江戸時代中期の1681年(延宝9年)に再建されました。四月堂の名称は旧暦の4月に法華三昧(ほっけざんまい)が行われていたことに由来しています。
法華三昧は「法華経(ほけきょう・ほっけきょう)」を通して真理に悟入する方法です。天台宗(てんだいしゅう)では「法華経」・「観普賢経(かんふげんぎょう)」によって真理を観じます。
「法華経(妙法蓮華経)」は紀元前後に起こり、1世紀末にほぼ整ったとも言われる大乗仏教(だいじょうぶっきょう)初期に成立した大乗仏教の重要な経典です。「法華経」は数種のサンスクリット(梵語)原典が現存し、漢訳では竺法護(じくほうご)訳10巻(正法華経(しょうほけきょう))、鳩摩羅什(くまらじゅう)訳8巻(妙法蓮華経(みょうほうれんげきょ))、闍那崛多(じゃなくった)・達摩笈多(だつまぎゅうた)訳8巻(添品妙法蓮華経(てんぽんみょうほうれんげきょう))の3種が現存し、鳩摩羅什訳8巻がよく知られています。鳩摩羅什は三蔵法師(さんぞうほうし)とも言われる玄奘(げんじょう)とともに二大訳聖と言われています。「法華経」は詩や譬喩(ひゆ・比喩)・象徴を主とした文学的な表現で、仏と成ることのできる唯一の教えである一乗(いちじょう)の立場を明らかにし、永遠の仏を説きます。また「法華経」は出家と在家や男性と女性といった区別なく、誰もが平等に成仏できると説きます。「法華経」は聖徳太子(しょうとくたいし)の時代(574年(敏達天皇3年)~622年(推古天皇))に仏教とともに日本に伝来したと言われ、聖徳太子は「法華経」の注釈書「法華義疏(ほっけぎしょ)」を著しました。日本では「法華経」を根幹として、伝教大師(でんぎょうだいし)・最澄(さいちょう)を宗祖とする天台宗(てんだいしゅう)・日蓮聖人(にちれんしょうにん)を宗祖とする日蓮宗(にちれんしゅう)が開かれました。
●東大寺四月堂は本尊・十一面観音立像(重要文化財)・阿弥陀如来坐像(重要文化財)などを安置しています。また東大寺四月堂は普賢菩薩(ふげんぼさつ)を祀っていたことから普賢三昧堂とも言われています。なお東大寺四月堂ではかつて本尊・千手観音立像(重要文化財)を安置していたが、現在は東大寺ミュージアムに移されています。
普賢菩薩は一般的に文殊菩薩(もんじゅぼさつ)とともに釈迦如来(しゃかにょらい)の脇侍(きょうじ)とされています。普賢菩薩は理知・慈悲を司り、「法華経」を護持する者を守護するとされています。「法華経」は女人成仏(にょにんじょうぶつ)を説いていることから普賢菩薩は女性の篤く信仰されています。
東大寺見どころ

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