唐招提寺御影堂・唐招提寺見どころ(修学旅行)

唐招提寺御影堂(興福寺旧一乗院)

●唐招提寺御影堂(興福寺旧一乗院)は1962年(昭和37年)4月9日に国の重要文化財に指定されました。
●唐招提寺御影堂(興福寺旧一乗院)は江戸時代前期の1649年(慶安2年)に興福寺の別当坊・一乗院(いちじょういん)の宸殿として建立されました。明治維新後に一乗院が廃絶すると1962年(昭和37年)までは奈良県庁や奈良地方裁判所の庁舎として使用されていたが、1964年(昭和39年)に唐招提寺に移されました。なお御影堂には鑑真和上坐像(国宝)が安置されています。また日本画家・東山魁夷(ひがしやまかいい)が描いた鑑真和上坐像厨子扉絵・ふすま絵・障壁画も収められています。
一乗院は平安時代中期の970年 (天禄元年)に興福寺別当18世・定昭(じょうしょう)が興福寺の塔頭として創建しました。一乗院は門跡が入る院家の一つで、平安時代後期の1087年(寛治元年)に隆禅(りゅうぜん)が創建した興福寺の塔頭・大乗院(だいじょういん)とともに門主が興福寺別当を歴任しました。一乗院では当初近衛家の子弟が門跡を務めていたが、江戸時代初期から皇族が門跡を務め、門主は南都一乗院宮とも言われていました。室町幕府最後の第15代将軍・足利義昭(あしかがよしあき)は太政大臣で、近衛家15代当主・近衛尚通(このえひさみち)の外孫にあたることから還俗前に一乗院の門主を務めていました。ちなみに一乗院では京都御所の隣に御里房(邸宅)があり、南都一乗院宮御里房とも言われていました。明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)によって廃絶し、伽藍の一部は芳徳寺(ほうとくじ)などに移されました。跡地は奈良地方裁判所になり、発掘調査も行われました。
鑑真和上は奈良時代の688年に唐(中国)・揚州(ようしゅう)江陽県(こうようけん)に生まれ、14歳で智満の元で出家し、18歳で道岸から菩薩戒を受け、20歳から長安で律宗(りっしゅう)・天台宗(てんだいしゅう)を学んで修行を積み、江南第一の大師と称されました。その後揚州・大明寺(だいめいじ)の住職であった742年(天宝元年)に遣唐使として唐に渡った栄叡(ようえい)・普照(ふしょう)から伝戒の師としての招請を受け、奈良時代中期の753年(天平勝宝5年)に6回目の挑戦の末に来日しました。ちなみに鑑真和上は5度の渡航失敗中に失明しました。来日後の5年間は東大寺(とうだいじ)で過ごし、大仏殿に戒壇(かいだん)を築き、聖武上皇(第45代・聖武天皇)から僧尼まで400名に菩薩戒(ぼさつかい)を授けました。その後759年(天平宝字3年)に第40代・天武天皇の皇子・新田部親王(にいたべしんのう)の旧邸宅跡が与えられて唐招提寺が創建されると唐招提寺に移り、763年(天平宝字7年)5月6日に76歳で亡くなりました。
東山魁夷は1908年(明治41年)7月8日に神奈川県横浜市に生まれました。兵庫県立第二神戸中学校(兵庫高校)在学中に画家を志し、東京美術学校(東京芸術大学)日本画科に入学して結城素明(ゆうきそめい)を師事しました。在学中の1929年(昭和4年)の第10回帝展で初出品の「山国の秋」が初入選しました。1931年(昭和6年)に東京美術学校を卒業し、1933年(昭和8年)にドイツベルリン大学(フンボルト大学)に留学しました。1947年(昭和22年)に日展で「残照」が特選になり、画壇に認められました。1969年(昭和44年)に文化勲章を受賞し、文化功労者になりました。東山魁夷は自然風土などを詩情あふれる装飾的風景画を制作しました。なお東山魁夷は1999年(平成11年)5月6日に亡くなりました。
●唐招提寺御影堂(興福寺旧一乗院)は宸殿・殿上・玄関から構成されています。宸殿は桁行約23.0メートル・梁間約15.1メートルで、入母屋造(いりもやづくり)の銅板葺(どうばんぶき)です。
入母屋造は切妻造と寄棟造を組み合わせた屋根の形式です。寄棟造の屋根の上に切妻造の屋根を載せた形で、切妻造の四方に庇(ひさし)がついています。京都御所の紫宸殿(ししんでん)のように切妻と寄棟の角度が一続きでないものは錣屋根(しころやね)とも言われています。日本では古くから切妻造は寄棟造よりも格式が上とも言われ、それらの組み合わせた入母屋造は最も格式が高いとも言われています。入母屋造は法隆寺(ほうりゅうじ)の金堂・唐招提寺(とうしょうだいじ)の講堂に採用されています。
銅板葺は銅を薄くした銅板で屋根を葺く方法です。銅板葺は近世に本格的に始まり、神社・霊廟などに多く用いられています。銅板葺は瓦葺に比べると自重が軽くて耐震性があり、檜皮葺・こけら葺に比べると耐久性があるとい言われています。なお765年(天平宝字9年・天平神護元年)に奈良・西大寺(さいだいじ)で銅板葺が用いられたのが最古の記録とも言われています。
唐招提寺見どころ

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