お水取りの椿菓子販売(2月上旬~3月中旬頃)
お水取りの椿菓子販売
お水取りの椿菓子販売(日程・・・)を紹介しています。お水取りの椿菓子販売は例年2月20日から試別火と言われお水取りの前行が始まり、例年3月1日から14日にお水取りの本行が行われるのに合わせて行われています。椿菓子は例年2月23日の「花ごしらえ」に別火の練行衆が作った造花を二月堂に祀られている本尊の祭壇に飾られることに由来しています。(詳細下記参照)
【お水取りの椿菓子販売 日程時間(要確認)】
お水取りの椿菓子販売は例年2月上旬頃~3月中旬頃に行われます。ただ製造業者・販売店によって日程が異なります。
東大寺お水取り2025
【東大寺お水取り 歴史・簡単概要】
東大寺お水取り(おみずとり)は正式には十一面悔過(じゅういちめんけか)と言われ、修二会(しゅにえ)・お松明(おたいまつ)とも言われています。ちなみにお水取りの名称は二月堂の本尊・大観音(おおかんのん)と小観音(こがんのん)に井戸・若狭井(わかさい)から汲み上げたお香水(おこうずい)を供えたことに由来します。お水取りは奈良時代中期の752年(天平勝宝4年)に東大寺開山・良弁僧正(ろうべんそうじょう)の高弟・実忠(じっちゅう)が開始し、以来一度も途切れることなく続けられています。お水取りでは二月堂の本尊・大観音と小観音に罪を懺悔し、鎮護国家・天下泰安・万民豊楽・五穀豊穣などを祈願しました。お水取りでは本行を行う練行衆(てんぎょうしゅう)の道明かりとして、大松明を持った童子(どうじ)が付きます。お松明は通常10本だが、12日は11本になります。大松明は長さ約6~8メートル・重さ約40キロだが、12日は長さ約8メートル・重さ約70キロの籠松明(かごたいまつ)が用いられます。
【お水取りの椿菓子販売 歴史・簡単概要】
お水取りの椿菓子販売は例年2月20日から試別火(ころべっか)と言われお水取り(十一面悔過)の前行が始まり、例年3月1日から14日にお水取りの本行が行われるのに合わせて行われています。椿菓子は例年2月23日の「花ごしらえ(花拵え)」に別火の練行衆(れんぎょうしゅう)が作った造花(椿と南天)を二月堂に祀られている本尊・大観音と小観音の祭壇に飾られることに由来しています。ちなみに椿は400個、南天は50個も作られます。椿菓子は椿の花を象った生菓子です。製造業者によって異なるが、多くが紅白に着色した練り切りの花びらと黄味餡のおしべがあります。なお東大寺では例年3月下旬頃から4月中旬頃に椿が見ごろを迎えます。
★「御堂椿」・・・千代乃舎・本家竹村(奈良市東向南町22・0742-22-2325)
*参考・・・千代乃舎・本家竹村ホームページ
★「糊こぼし」・・・御菓子司・萬々堂通則(奈良市橋本町34・0742-22-2044)
*参考・・・御菓子司・萬々堂通則ホームページ
★「南無観椿」・「南無観椿満願」・・・寧楽菓子司・中西与三郎(奈良市脇戸町23・0742-24-3048)
*参考・・・寧楽菓子司・中西与三郎ホームページ
★「修二会の椿」・・・御菓子司・萬勝堂(奈良市東向中町24-1・0742-22-2502)
*参考・・・御菓子司・萬勝堂ホームページ
★「二月堂椿」・・・菓匠・千壽庵吉宗(奈良市押上町39番地の1・0120-300-327)
*参考・・・菓匠・千壽庵吉宗ホームページ
★「開山良弁椿」・・・御菓子司・鶴屋徳満(奈良市下御門町29番地・0742-23-2454)
*参考・・・御菓子司・鶴屋徳満ホームページ
★「開山椿」・・・和洋御菓子司・とらや(奈良市鶴福院町31・0742-22-3353)
*参考・・・和洋御菓子司・とらやホームページ
★「参籠椿」・・・御菓子司・萬林堂(奈良市東包永町9・0742-22-6889)
*参考・・・御菓子司・萬林堂ホームページ
★「良弁椿」・・・萬御菓子誂處・樫舎(奈良市中院町22-3・0742-22-8899)
*参考・・・萬御菓子誂處・樫舎ホームページ
千代乃舎・本家竹村は江戸時代中期の1701年(元禄14年)に竹村源兵衛が山城屋を創業したのが起源で、奈良市内で最も古く歴史のある老舗和菓子店と言われています。
糊こぼし椿は開山堂(国宝)に植えられています。糊こぼし椿は紅色の花びらに糊をこぼしたような白い模様があることから名付けられたと言われています。糊こぼし椿は白毫寺(びゃくごうじ)の五色椿(ごしきつばき)・伝香寺(でんこうじ)の散り椿(ちりつばき)とともに大和三名椿(やまとさんめいちん・奈良三名椿)に数えられています。なお糊こぼし椿は良弁堂とも言われる開山堂に因んで、良弁椿(ろうべんつばき)と言われています。
開山堂は内陣が鎌倉時代前期の1200年(正治2年)、外陣が鎌倉時代中期の1250年(建長2年)に建立されました。開山堂は建築様式が大仏様(だいぶつよう)、大きさが桁行三間・梁間三間、屋根が宝形造(ほうぎょうづくり)の本瓦葺です。開山堂は八角造(はっかくづくり)の厨子(ずし)に初代住職・良弁僧正坐像(国宝)を安置し、良弁堂とも言われています。
椿は日本原産のツバキ科ツバキ属の常緑樹で、北海道などを除く、全国各地に自生しています。椿は桃山時代に関白・豊臣秀吉が茶の湯に好んで使ったことから茶道の茶花として重要な地位を占めるようになり、江戸時代以降に多くの園芸品種が生み出されました。椿は邪悪を祓うと言われ、正倉院には災いを祓う海石榴の卯杖(うづえ)が収められています。
東大寺見どころ
【東大寺お水取りの椿菓子販売 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
東大寺お水取り2025日程