壷阪寺三重塔・壷阪寺見どころ(修学旅行・観光)

壷阪寺三重塔

●壷阪寺三重塔は1906年(明治39年)4月14日に国の重要文化財に指定されました。
●壷阪寺三重塔は室町時代後期の1497年(明応6年)に再建されました。三重塔は四天柱(してんばしら)があり、須弥壇(しゅみだん)に大日如来(だいにちにょらい)像が安置されています。なお三重塔では平城遷都1,300年を記念し、再建以来初めて初層開扉内拝が行われました。
一般的に三重塔は仏教の祖・お釈迦さまの遺骨(仏舎利(ぶしゃり))を納める仏塔です。仏塔は紀元前3世紀頃から造られるようになったお釈迦さまの遺骨(仏舎利)を祀る饅頭形(半球形)のストゥーパが起源とも言われています。ストゥーパはインド(天竺(てんじく))から中国に伝えられると高層の楼閣(ろうかく)建築形式になり、朝鮮半島から日本に伝わったと言われています。現在、飛鳥時代の684年(天武13年)~706年(慶雲3年)に建立された法起寺(ほうきじ)の三重塔が日本最古の三重塔です。
大日如来像は11世紀(平安時代中期~後期)に造仏されたと言われています。大日如来像は智拳印を結ぶ金剛界の大日如来像です。大日如来像は像高約49.5センチの木造・漆箔です。頭・体幹部は一材を刻んだ一木造で、木心を背面中央に籠めています。
大日如来は真言密教(しんごんみっきょう)の教主で、宇宙の実相を仏格化した根本仏とされています。大日如来は太陽神が起源とされ、宇宙の根元で、諸仏(しょぶつ)・諸菩薩(しょぼさつ)の本地とされています。なお大日如来は平安時代前期に真言宗(しんごんしゅう)の宗祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)が密教とともに中国・唐から日本に伝えました。大日如来は日本の密教において最高仏として位置付けられ、大日信仰が成立しました。大日如来は曼荼羅(まんだら)で主座を占め、智を示す金剛界(こんごうかい)曼荼羅で智拳印(ちけんいん)、理を示す胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅で法界定印(ほっかいじょういん)を結んでいます。なお大日如来は神仏習合(しんぶつしゅうごう)では太陽神の性格を持つ天照大神(あまてらすおおみかみ)と同一視されることもあります。
四天柱は仏塔や正方形の仏堂の中心となる四本の柱を言います。三重塔などの仏塔では心柱(しんばしら)の周囲に四本の柱が建てられています。
●壷阪寺三重塔は三間(さんげん)三重塔婆(さんじゅうとうば)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。三重塔は高さ約23.06メートルです。
本瓦葺は平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて屋根を葺く方法です。瓦葺は飛鳥時代に中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来しました。瓦葺は檜皮葺(ひわだぶき)・茅葺(かやぶき)・板葺(いたぶき)などに比べ耐水性・耐火性に優れ、台風の多い日本に適していました。
壷阪寺

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