春日大社御旅所・春日大社見どころ(修学旅行・観光)

春日大社御旅所

●春日大社御旅所は春日若宮おん祭の際、遷幸の儀(せんこうのぎ)によって若宮神社(わかみやじんじゃ)の祭神・天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)が若宮神社の本殿から遷されます。その後春日大社御旅所では暁祭(あかつきさい)・お旅所祭(おたびしょさい)などが行われ、神楽(かぐら)・東遊(あずまあそび)・田楽(でんがく)・細男(せいのお)・神楽式(かぐらしき)・舞楽(ぶがく)などが奉納されます。ちなみに中央の芝舞台は芝居の語源とも言われています。なお春日大社御旅所には明治維新後に廃寺になった興福寺(こうふくじ)の塔頭(たっちゅう)・大乗院(だいじょういん)の建物が移され、春日若宮おん祭に使用されています。
春日若宮おん祭は平安時代後期の1135年(保延元年)に若宮神社(わかみやじんじゃ)が造営され、翌1136年(保延2年)9月17日に行われた例祭が起源です。若宮神社が造営され、その霊験により、大雨・洪水は収まって晴天が続いたことから五穀豊穣・万民安楽を祈願する例祭が行われるようになりました。春日若宮おん祭は一度も途切れることなく行われています。なお春日若宮おん祭は7月1日の流鏑馬定(やぶさめさだめ)から始まり、12月15日から18日に中心神事が行われます。
若宮神社は平安時代後期の1135年(保延元年)に造営され、榎社(えのきしゃ)と言われていました。大雨・洪水による飢饉が続き、疫病が蔓延したことから万民救済の為に春日大社(かすがたいしゃ)と同じ規模の神殿が造営されました。翌1136年(保延2年)関白・藤原忠通(ふじわらのただみち)が五穀豊穣・万民安楽を祈願する為、春日若宮おん祭を始め、現在まで途切れることなく行われています。その後1876年(明治10年)に社名を若宮神社に改めました。なお若宮神社は天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)を祀っています。祭神・天押雲根命は春日大社の第三殿に祀られている天児屋根命(あめのこやねのみこと)と第四殿に祀られている比売神(ひめがみ)の子とされています。
大乗院は平安時代後期の1087年(寛治元年)に左近衛少将(さこんえのしょうしょう)・藤原政兼(ふじわらのまさかね)の子で、法相宗の僧・隆禅(りゅうぜん)が興福寺の塔頭として創建しました。太政大臣・藤原忠通(ふじわらのただみち)の子で、第4代院主・信円(しんえん)の頃に門跡寺院になり、その後970年(天禄元年)に創建された興福寺の塔頭・一乗院(いちじょういん)とともに有力な塔頭になりました。1180年(治承4年)の南都焼き討ち・1451年(宝徳3年)の土一揆で焼失したが、その後経覚(きょうかく)・尋尊尋尊(じんそん)の頃に大いに栄えたが、戦国時代以降に所領の多くを失いました。明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)によって廃寺になりました。ちなみに旧・大乗院庭園は国の名勝に指定されています。
春日大社見どころ

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