當麻寺見どころのマトメ-修学旅行・観光の解説

當麻寺(Taimadera Temple)

當麻寺見どころのマトメ・解説

當麻寺見どころを簡単にまとめてポイント解説します。當麻寺は中将姫のゆかりで、見どころには當麻曼荼羅を安置する本堂(国宝)・三重塔の東塔(国宝)と西塔(国宝)・金堂(重文)・講堂(重文)があります。また修学旅行生や観光客に人気がある香藕園(名勝・史跡)・梵鐘(国宝)・中之坊書院(重文)・奥院・霊宝殿などの見どころもあります。なお国宝・重要文化財・名勝・史跡などの文化財を中心に解説しています。

【注目の本堂(国宝)・當麻曼荼羅の解説】

★概要:本堂は當麻曼荼羅を本尊として祀り、曼荼羅堂とも言われています。本堂は修学旅行や観光で絶対に見る価値があるスポットです。本堂は奥の内陣と手前の礼堂(らいどう)に分かれています。本堂は内陣に鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(みなもとのよりとも)が寄進したと言われている須弥壇(しゅみだん)上に本尊・當麻曼荼羅(たいままんだら)が入った高さ約5メートルの厨子(ずし)を安置しています。本堂は織殿観音と言われている十一面観音(じゅういちめんかんのん)立像・来迎阿弥陀如来(らいごうあみだにょらい)立像・中将姫(ちゅうじょうひめ)坐像・役行者(えんのぎょうじゃ)三尊坐像なども安置しています。
★歴史:本堂は1957年(昭和32年)からの解体修理により、奈良時代に内陣が建立され、平安時代初期頃に曼荼羅を安置する為に改造され、1161年(永暦2年)に更に拡張され、1268年(文永5年)に屋根の修理が行われたと言われています。
★様式:本堂は屋根が寄棟造(よせむねづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。本堂は正面・奥行が桁行七間・梁間六間です。正面約21.02メートル・奥行約18.06メートルです。

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【美しい東塔(国宝)・三重塔の解説】

★概要:東塔は西塔とともに1,000年以上の歴史があり、當麻寺は近世以前に建立された東西両塔が珍しく残る日本唯一の寺と言われています。東塔は修学旅行や観光で見る価値があるスポットです。東塔は総高約24.4メートルの三重塔です。東塔は相輪(そうりん)が九輪ではなく、八輪で、水煙(すいえん)が珍しい魚骨状になっています。
★歴史:東塔は奈良時代末期に建立されたと言われています。
★様式:東塔は三間三重塔婆(さんがんさんじゅうとうば)で、屋根が本瓦葺です。

【美しい西塔(国宝)・三重塔の解説】

★概要:西塔は東塔と高さ・様式などの違いを比べながら眺めるのがおすすめです。西塔は修学旅行や観光で見る価値があるスポットです。西塔は東塔よりも高い、総高約25.2メートルの三重塔です。西塔は相輪が九輪ではなく、八輪で、水煙に未敷蓮華(みふれんげ)をあしらわれています。
★歴史:西塔は東塔よりも新しく、平安時代初期に建立されたと言われています。
★様式:西塔は三間三重塔婆で、屋根が本瓦葺です。
★調査:西塔は1911年(明治44年)からの修理の際、1219年(建保7年)の修理の際に納められた舎利(しゃり)容器が心柱(しんばしら)頂部から発見されました。

【国内最古級の梵鐘(国宝)の解説】

★概要:梵鐘は鐘楼(しょうろう)の上部に釣るされ、間近で見ることができません。
★歴史:梵鐘は銘がないが、當麻寺創建時に鋳造され、国内最古級と言われています。
★様式:梵鐘は2か所にある撞座の蓮弁の枚数が10弁と11弁で、枚数が異なります。

【重要な金堂(重要文化財)・弥勒仏の解説】

★概要:金堂はかつて當麻寺の本堂で、国内最古の塑像(そぞう)と言われる弥勒仏を祀っています。金堂は修学旅行や観光で見る価値があるスポットです。金堂は内部が土間で、中心部分の桁行三間・梁間二間が内陣になっています。金堂は本尊・弥勒仏(みろくぶつ)坐像(国宝)を安置しています。金堂は當麻曼荼羅が信仰を集め、曼荼羅信仰の寺と言われる前の中心的伽藍でした。
★歴史:金堂は1180年(治承4年)の兵火で焼失した講堂に類焼し、鎌倉時代前期に再建されたと言われています。
★様式:金堂は屋根が入母屋造の本瓦葺です。金堂は正面・奥行が桁行五間・梁間四間です。正面約12.10メートル・奥行約9.54メートルです。金堂はかつて厚板を葺いた木瓦葺だったそうです。
★仏像:弥勒仏坐像は国内最古の塑像と言われています。ちなみに弥勒仏坐像を周囲で守護する四天王(してんのう)の内、多聞天(たもんてん)を除く、持国天(じこくてん)立像・増長天(ぞうじょうてん)立像・広目天(こうもくてん)立像は国内最古の乾漆(かんしつ)像と言われています。

【貴重な講堂(重要文化財)・阿弥陀如来の解説】

★概要:講堂は金堂とともに南北に建立され、中心的な伽藍になっています。講堂は本尊・阿弥陀如来坐像(重要文化財)と別の阿弥陀如来坐像(重要文化財)・妙幢菩薩(みょうとうぼさつ)立像(重要文化財)・地蔵菩薩(じぞうぼさつ)立像(重要文化財)などを安置しています。
★歴史:講堂は1180年(治承4年)に兵火で焼失し、1303年(乾元2年)に再建されました。
★様式:講堂は屋根が寄棟造の本瓦葺です。講堂はかつて厚板を葺いた木瓦葺だったそうです。講堂は正面・奥行が桁行七間・梁間四間です。正面約17.87メートル・奥行約12.44メートルです。

【中之坊書院(重要文化財)の解説】

★概要:中之坊書院には御幸の間・鷺の間・鶴の間・侍者の間・丸窓席と言われる茶室などがあります。御幸の間は中央に玉座が置かれています。御幸の間・鷺の間には曽我二直菴が描いた障壁画があります。丸窓席には直径約1.8メートルの円窓があります。なお御幸の間は第111代・後西天皇(ごさいてんのう)が行幸したと言われています。
★歴史:中之坊書院は江戸時代前期に建立されました。
★様式:中之坊書院は書院造(しょいんづくり)です。
★伝承:中之坊書院には中将姫が剃髪した剃髪の地との伝承が残されています。

【珍しい庭園・香藕園(名勝・史跡)の解説】

★概要:庭園・香藕園は吉野町の竹林院(ちくりんいん)群芳園(ぐんぽうえん)・大和郡山市の慈光院(じこういん)の庭園とともに大和三庭園に数えられています。香藕園は低い築地塀により、内庭と外庭に分かれています。内庭は東塔・西塔を借景にした池泉回遊式庭園、外庭は山の斜面に作庭されています。
★歴史:香藕園は安土桃山時代に作庭され、江戸時代初期に第111代・後西天皇が行幸した際、江戸幕府4代将軍・徳川家綱(とくがわいえつな)の茶道指南役・片桐石州(かたぎりせきしゅう)が改修したと言われています。

【奥院(浄土宗)の解説】

★概要:奥院には本堂・方丈・鐘楼門(重要文化財)があります。奥院は知恩院12世・誓阿普観(せいあふかん)が京都・知恩院(ちおいいん)から移したと言われる本尊・円光大師(法然上人(ほうねんしょうにん))像(重要文化財)を安置しています。
★歴史:奥院は1370年(応安3年)に誓阿普観が創建しました。奥院は浄土宗(じょうどしゅう)の子院で、当初往生院と称し、近世以降は奥院と称しました。ちなみに奥院は知恩院の奥の院とされているそうです。なお本堂は1604年(慶長9年)、方丈は1612年(慶長17年)、鐘楼門は1647年(正保4年)に建立されました。

【霊宝殿・中将姫剃髪剃刀の解説】

★概要:霊宝殿は所有する中将姫(ちゅうじょうひめ)ゆかりの宝物などを収蔵・展示しています。展示は入れ替え制で、特別展が定期的に行われるそうです。ただ中将姫剃髪剃刀が常設展示しています。剃刀は日本最古のカミソリとも言われているそうです。

【圧巻の練供養会式・中将姫の解説】

★概要:練供養会式(ねりくようえしき)は例年4月14日に行われています。練供養会式は中将姫(ちゅうじょうひめ)の命日に中将姫が生きたまま極楽浄土に迎えられた現身往生(来迎引接)を再現したものです。日本の練供養発祥地とも言われているそうです。
★歴史:練供養会式は1005年(寛弘2年)に恵心僧都(えしんそうず)・源信(げんしん)が始めたと言われています。
當麻寺練供養会式

【當麻寺 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・奈良・當麻寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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