東大寺大仏殿・東大寺見どころ(修学旅行・観光)

東大寺大仏殿

●東大寺大仏殿は1898年(明治31年)12月28日に国の重要文化財、1952年(昭和27年)3月29日に国宝に指定されました。
●一般的に大仏殿と言われる金堂は本尊仏を安置する本堂(仏堂)のことです。本堂は金堂・根本中堂(中堂)・仏殿などとも言われています。飛鳥時代から平安時代前半に創建された寺院では金堂と言われ、禅宗では仏殿と言われるとこが多いそうです。
●東大寺大仏殿は高さ約46.8メートル・間口約57メートル・奥行約50.5メートルだが、かつて間口が約86メートルもありました。高さ・奥行は創建時とほぼ同じです。
●東大寺大仏殿は寄棟造(よせむねづくり)の一重裳階(もこし)付きです。建築様式は鎌倉時代に中国・宋の建築様式を取り入れて成立した大仏様(だいぶつよう)が基本になっています。なお鬼門(きもん)の柱には銅造盧舎那仏坐の鼻の穴と同じ大きさと言われる穴(縦約37センチ・横約30センチ)があいています。
寄棟造は四方向に傾斜する屋根面を持つ屋根の形式です。寄棟造は大棟(おおむね)の両端から四方に隅棟(すみむね)が降り、2つの台形と2つの二等辺三角形で構成されます。いずれも奈良県の東大寺の大仏殿や正倉院(しょうそういん)・唐招提寺(とうしょうだいじ)の金堂が代表例です。
裳階は仏堂などの本来の屋根の下に付けた差し掛けの屋根です。屋根が二重になるので2階建てと間違われたりします。いずれも奈良県の東大寺の大仏殿や法隆寺(ほうりゅうじ)金堂と五重塔・薬師寺(やくしじ)の東塔が代表例です。白鳳時代(はくほうじだい)に建立された法隆寺の金堂と五重塔が日本最古の例です。なお裳階は雨打 (ゆた)・雪打 (ゆた) とも言われています。
大仏様は鎌倉時代初期に俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)が大仏殿を再建する際に中国・宋(南宋)から取り入れた建築様式です。大仏様は南宋系の建築様式で、禅宗様(ぜんしゅうよう)は北宋系の建築様式です。大仏様は柱に肘木をさし込む指肘木(さしひじき)、天井を張らない化粧屋根(けしょうやね)、用木に彩色を施すのが特徴です。なお大仏様はかつて天竺様(てんじゅくよう)とも言われていました。
鬼門は北東(艮(うしとら))の方角です。鬼門は日本で古来から鬼が出入りする方角とされています。ちなみに鬼門と反対の南西(坤(ひつじさる))の方角は裏鬼門(うらきもん)と言われ、鬼門同様に忌み嫌われています。陰陽道(おんみょうどう)が最盛期であった平安時代中期頃から病気疾病・天災(天変地異)などは神の祟りとされ、祟りを起こす神を鬼に例えて恐れました。
●東大寺大仏殿には正面に観相窓(かんそうまど)があり、大仏様のお顔を拝顔することができます。「観相」には手相・人相・骨相などの人の身体的特徴からその人の運勢の吉凶を判断する方法という意味があります。
東大寺見どころ

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