東大寺鏡池・東大寺見どころ(修学旅行)

東大寺鏡池

●東大寺鏡池は大仏殿と南大門の間で、中門前にあります。鏡池の名称は池の中に柄付きの鏡のような形をした中島が浮かんでいることに由来しています。鏡池には水面に中門や大仏殿の一部が映し出されます。中島には市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祭神とする厳島神社(いつくしまじんじゃ)が祀られ、「鏡池の弁天さん」と言われています。鏡池付近にはかつて手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)が祀られていた時期がありました。
厳島神社は起源が明確ではありません。祭神・市杵島姫命は日本神話で天照大神(あまてらすおおみかみ)とその弟・素戔嗚尊(すさのおのみこと)が誓約(うけい)をした際、天照大神が素戔嗚尊の剣を噛んで噴き出した霧から生まれた三女神の一神(三女)です。市杵島姫命は神仏習合(しんぶつしゅうごう)の本地垂迹(ほんじすいじゃく)で弁才天(べんざいてん)と同神とされました。
手向山八幡宮は東大寺の大仏造立の際、奈良時代の749年(天平勝宝元年)に大分・宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)から勧請され、平城宮(へいじょうきゅう)の南にあった梨原宮(なしはらのみや)に東大寺の守護神として造営されました。手向山八幡宮は宇佐八幡宮の分社では第一号とされ、鎮守八幡宮(ちんじゅはちまんぐう)とも言われていたそうです。
●東大寺鏡池では毎年5月2日に行われる聖武天皇祭(しょうむてんのうさい)の際、鏡池の上に設置された特設舞台で舞楽(ぶがく)・慶讃能(けいさんのう)が奉納されます。また毎年10月15日に行われる大仏さま秋の祭りでも特設舞台で慶讃能が奉納されます。
聖武天皇祭では東大寺開基である第45代・聖武天皇の忌日に遺徳を称えます。聖武天皇祭では午前中に聖武天皇を祀っている天皇殿で論議法要が行われます。その後午後から先駈(さきがけ)・僧侶(そうりょ)・稚児(ちご)・楽人(がくじん)・物詣女(ものもうでおんな)・小野小町(おののこまち)・NARA CITY コンシェルジュ(ミス奈良)・僧兵(そうへい)・会奉行(えぶぎょう)・式衆(しきしゅう)・侍僧(さぶらいそう)などによる練り行列が行なわれます。練り行列が大仏殿に到着すると聖武天皇御忌法要が行われたり、大仏殿前の鏡池水上舞楽台で春日大社古楽保存会による舞楽や慶讃能が奉納されたりします。
大仏さま秋の祭りは743年(天平15年)10月15日に第45代・聖武天皇が大仏造立の詔(だいぶつぞうりゅうのみことのり)を発したことに由来します。大仏さま秋の祭りでは午前中に盧舎那仏造顕発願慶讃法要(るしゃなぶつぞうけんほつがんけいさんほうよう)が行われ、大仏讃歌(さんか)が奉納され、表千家(おもてせんけ)による献茶式も行われます。午後から鏡池水上舞楽台で慶讃能(けいさんのう)として能・狂言が奉納されます。
●東大寺鏡池には奈良県の天然記念物に指定されているワタカ(馬魚(ばぎょ))が生息しています。「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦予習復習 世界遺産東大寺から天然記念物」によると40年前には1千匹以上のワタカがいたそうです。
ワタカはコイ目コイ科に属する淡水魚です。ワタカは日本の固有種で、1種でワタカ属を構成しています。ワタカはかつて琵琶湖(びわこ)や淀川(よどがわ)水系にのみ生息していたが、琵琶湖で養殖された稚アユに混ざって放流され、全国の河川に広がりました。ワタカは顔の風貌や水草・イネの若芽を食べることから馬魚(ばぎょ)・うまうおとも言われています。なお鏡池のワタカは天理市の伝説によると内山永久寺(うちやまえいきゅうじ)の本堂池から石上神宮(いそのかみじんぐう)とともに移されたとも言われています。

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