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法華寺名勝庭園・華楽園・法華寺見どころ(修学旅行・観光)
法華寺名勝庭園・華楽園
●法華寺名勝庭園は2001年(平成13年)1月29日に国の名勝に指定されました。
●法華寺名勝庭園は境内の西側に位置し、本堂(重要文化財)・客殿・慈光殿などに面しています。名勝庭園は江戸時代初期または元禄年間(1688年~1704年)に京都・仙洞御所(せんとうごしょ)から移築された客殿の為に作庭されたと言われています。名勝庭園は面積約500坪の池泉回遊式庭園で、前庭・内庭・主庭から構成されています。名勝庭園は仙洞御所の庭園から石や庭木などが移されたと言われています。名勝庭園では白砂の後ろに池が設けられ、5月にはカキツバタ(燕子花・杜若)が見ごろを迎えます。なお名勝庭園では春季・秋季に期間限定で一般公開されています。
池泉回遊式庭園は大きな池を中心に築山や池の中に小島・橋・名石などを配し、池の周囲に設けられた園路を回遊して鑑賞します。池泉回遊式庭園では休憩所・展望所・茶亭・東屋なども設けられます。なお回遊式庭園は室町時代に禅宗寺院、江戸時代に大名によって多く作庭され、日本庭園の集大成とも位置付けられています。
仙洞御所は譲位した天皇(太上天皇・太上法皇・上皇)の御所です。仙洞は本来仙人の住み処を指し、転じて上皇・法皇の御所を言うようになりました。現在の仙洞御所は江戸時代前期の1627年(寛永4年)に後水尾上皇(第108代・後水尾天皇)の為に造営されたが、江戸時代後期の1854年(安政元年)の火災によって内裏(だいり)とともに焼失し、その後再建されることなく、庭園だけが残されました。
カキツバタはアヤメ科アヤメ属の多年草です。カキツバタは本州の中部以北の湿地に群生し、例年5月から6月頃に紫色の花を咲かせます。カキツバタは高さ約50センチで、葉が剣状でアヤメ・ノハナショウブに似ているが、中央脈がありません。花は径約15センチで、垂れ下がった外花被片(がいかひへん)は下部中央に淡黄色または白色の斑紋(はんもん)があります。なおカキツバタは江戸時代前半には既に多くの品種があり、古典園芸植物の一つに数えられています。
本堂は安土桃山時代(江戸時代初期)の1601年(慶長6年)に関白・豊臣秀吉(とよとみひでよし)の側室で、豊臣秀頼の生母・淀殿(よどどの)の寄進によって再建されました。高欄の擬宝珠(ぎぼし)に「1601年(慶長6年)」の銘があり、本堂はかつて講堂と言われていたそうです。本堂には天平時代(奈良時代)・鎌倉時代などの古材が一部転用されています。本堂には厨子に本尊・十一面観音像(国宝)を安置しています。
●法華寺華楽園は境内の東側に位置しています。華楽園には散策の小径が設けられ、梅(ウメ)・桔梗(キキョウ)・鈴蘭(スズラン)・チューリップなど植えられています。華楽園では毎朝仏前に供える花が摘まれています。
法華寺見どころ