法隆寺回廊・法隆寺見どころ(修学旅行・観光)

法隆寺回廊

●法隆寺回廊は1899年(明治32年)4月5日に国の重要文化財、1951年(昭和26年)6月9日に国宝に指定されました。
●法隆寺回廊は飛鳥時代(593年~709年)に建立されました。大講堂近くの折れ曲がり部分から北側は平安時代に建立されたとも言われています。回廊は北側にある中央の大講堂(国宝)から東側の鐘楼(国宝)・西側の経蔵(国宝)に繋がり、並立する金堂(国宝)・五重塔(国宝)を囲んで、南側の中門(国宝)に繋がっています。
大講堂は平安時代中期の990年(正暦元年)に再建されました。大講堂はかつて回廊の外に独立して建立されていたが、925年(延長3年)に鐘楼とともに落雷で焼失し、990年(正暦元年)にかつての大講堂と同じ規模で再建され、廻廊が北側に延長されて大講堂に取り付けられました。なお法隆寺大講堂には木造薬師如来・両脇侍像(国宝)・木造四天王立像(重要文化財)を安置しています。
鐘楼は平安時代中期の1005年(寛弘2年)~1020年(寛仁4年)に経蔵の様式に倣って再建されました。鐘楼はかつて奈良時代に建立されていたとも言われ、平安時代中期の925年(延長3年)に落雷で大講堂とともに焼失しました。なお鐘楼は奈良時代前期に鋳造された梵鐘(重要文化財)を吊るしています。
経蔵は奈良時代(710年~793年)に建立されました。なお経蔵はかつて経典を納めていたが、現在は日本に天文学・地理学などを伝えたという百済の僧・観勒僧正像を安置しています。また法隆寺を再興できるほどの宝物が収められていると伝わる三伏蔵もあります。
金堂は7世紀後半の飛鳥時代(593年~709年)後期に再建されたと言われています。金堂は西院伽藍最古の建物です。金堂はかつて飛鳥時代前期の607年(推古天皇15年)の法隆寺創建時に建立されたが、670年(天智9年)に焼失しました。なお金堂は中の間に金銅釈迦三尊像、東の間に金銅薬師如来座像、西の間に金銅阿弥陀如来座像が安置されています。
五重塔は7世紀後半の飛鳥時代(592年~710年)に再建されたと言われています。五重塔は日本最古で、世界最古の五重塔とも言われています。五重塔はかつて607年(推古天皇15年)の法隆寺創建時に建立されたが、670年(天智9年)に焼失しました。なお法隆寺五重塔には塔本四面具(国宝)と言われる塑造の群像が安置されています。
中門は7世紀後半の飛鳥時代後期に再建されたと言われています。中門はかつて飛鳥時代前期の607年(推古天皇15年)の法隆寺創建時に建立されたが、670年(天智9年)に焼失しました。なお法隆寺中門には日本最古の仁王像とも言われている塑造金剛力士立像が安置されています。
●法隆寺回廊は東廻廊が折曲り延長四十二間、西廻廊が折曲り延長四十間で、本瓦葺(ほんがわらぶき)です。
本瓦葺は陶器製で、断面が湾曲した矩形の平瓦と断面が半円状の丸瓦とを交互に組み合わせて屋根を葺く方法です。瓦葺は飛鳥時代に中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来しました。瓦葺は檜皮葺(ひわだぶき)・茅葺(かやぶき)・板葺(いたぶき)などに比べ耐水性・耐火性に優れ、台風の多い日本に適していました。なお本瓦葺は本葺き(ほんぶき)とも言われています。
法隆寺見どころ(西院伽藍)法隆寺見どころ(東院伽藍等)

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