法隆寺の見どころ完全ガイド|夢殿などの観光スポット解説

法隆寺(Horyu-ji Temple)

法隆寺の見どころまとめ|国宝・重要文化財とおすすめ観光スポット

法隆寺は世界遺産に登録された奈良屈指の観光名所で、観光や修学旅行で絶対訪れたい人気スポットです。法隆寺には聖徳太子の等身像と言われる救世観音像を祀る夢殿をはじめ、聖徳太子絵伝が飾られる絵殿及舎利殿など多彩な見どころが揃っています。このページでは文化財やおすすめの観光スポットを分かりやすくまとめて解説し、歴史・建築様式なども交えて紹介します。

法隆寺見どころ(西院伽藍)

【夢殿(国宝)の見どころ解説|法隆寺の聖域】

夢殿は法隆寺観光(東院伽藍)で最も有名な見どころで、必ず訪れるべき定番スポットです。夢殿は聖徳太子の斑鳩宮(いかるがのみや)の旧地に位置する法隆寺の聖域に建立された東院伽藍の中心堂宇です。夢殿は中門を改造した礼堂(らいどう)と廻廊(かいろう)に囲まれ、厨子(ずし)に聖徳太子の等身像と言われる本尊・救世観音(ぐぜかんのん)像(国宝)を安置し、厳かな空間になっています。救世観音像は長年秘仏とされ、白布に包まれていたが、明治初期に文人・岡倉天心(おかくらてんしん)とアメリカの東洋美術史家・フェノロサが白布を取ったと言われています。
★夢殿は739年(天平11年)に行信僧都(ぎょうしんそうず)が聖徳太子を偲び、聖徳太子一族の住居であった斑鳩宮の旧地に創建した言われています。その後鎌倉時代に屋根勾配(こうばい)を急にするなどの修理が行われた言われています。
★夢殿は八角円堂(はっかくえんどう)で、屋根が本瓦葺(ほんがわらぶき)です。基壇(きだん)が二重で、最大径が約11.3メートルです。
★例年4月11日から5月18日・10月22日から11月23日に夢殿本尊開扉法要が行われています。夢殿本尊開扉法要では夢殿に安置されている救世観音像が特別公開されます。

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【東大門(国宝)の見どころ解説|中ノ門】

東大門は西院伽藍と東院伽藍の間に建立され、中ノ門とも言われています。
★東大門は奈良時代(710年~794年)に建立されました。東大門はかつて鏡池(かがみいけ)の東に南向きに建立されたが、平安時代(794年~1185年)に現在の場所に移されたと言われています。
★東大門は三間一戸八脚門(さんけんいっこはっきゃくもん)で、屋根が切妻造(きりづまづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。

【伝法堂(国宝)の見どころ解説|奈良時代の住宅遺構】

伝法堂は奈良時代の住宅遺構で、歴史的価値があります。伝法堂は中の間・東の間・西の間に分かれ、それぞれに乾漆阿弥陀三尊(あみださんぞん)像(重要文化財)を安置しています。
★伝法堂は奈良時代(710年~794年)に聖武天皇(しょうむてんのう)の夫人・橘古那可智(たちばなのこなかち)が住居を移して仏堂に改造したと言われています。
★伝法堂は床が板張りで、天井が天井板を張らない化粧屋根裏(けしょうやねうら)です。伝法堂は切妻造の本瓦葺です。

【絵殿及舎利殿(重要文化財)の見どころ解説|「聖徳太子絵伝」】

絵殿及舎利殿は聖徳太子を感じられる堂宇で、訪れるべきスポットです。絵殿には1069年(延久元年)に摂津(大阪)の絵師・秦致貞(はたのむねさだ)が描いた「聖徳太子絵伝の障子(しょうじ)絵(国宝)」が飾られていたが、現在は江戸時代に描かれた「聖徳太子絵伝」が飾られています。「聖徳太子絵伝の障子絵(国宝)」は聖徳太子の生涯を描いた最古の作品と言われています。舎利殿は聖徳太子が2才の春の2月15日に東に向って合掌し、「南無仏(なむぶつ)」と唱えるとその掌中からこぼれ落ちたと言われる舎利(しゃり)一粒を安置しています。例年1月1日から3日間、舎利講が行われて舎利がご開帳されています。
★絵殿及舎利殿は1219年(承久元年)に建立されました。
★絵殿及舎利殿は切妻造の本瓦葺です。

【旧富貴寺羅漢堂(重要文化財)の見どころ解説|三重塔初層】

旧富貴寺羅漢堂(三重塔初層)は西院伽藍から東院伽藍に向かう途中にあります。旧富貴寺羅漢堂は元々富貴寺にあったが、荒れ果てていたことから侯爵(こうしゃく)・細川護立(ほそかわもりたつ)が寄進しました。
★旧富貴寺羅漢堂は平安時代後期(1086年~1184年)に三重塔として建立されたと言われています。
★旧富貴寺羅漢堂は宝形造(ほうぎょうづくり)の檜皮葺(ひわだぶき)です。

【東院鐘楼(国宝)の見どころ解説|梵鐘】

東院鐘楼は奈良時代(710年~794年)に鋳造され、内部に中宮寺(ちゅうぐうじ)と陰刻(いんこく)された梵鐘(ぼんしょう)を釣っています。梵鐘は中宮寺から移されたとも言われ、法隆寺と中宮寺の関係を知る貴重な資料です。梵鐘は舎利殿の舎利を奉出(ご開帳)する際や法要が行われる際に撞かれたそうです。
★東院鐘楼は鎌倉時代前期(1185年~1274年)に建立されました。
★東院鐘楼は入母屋造(いりもやづくり)の本瓦葺で、袴腰(はかまごし)付きです。

【桜の見どころ解説|ソメイヨシノ】

法隆寺は桜の名所です。境内にソメイヨシノ・サトザクラ・シダレザクラ・ヤマザクラが植えられ、例年3月下旬から4月上旬に見ごろを迎えます。

【鬼追式の見どころ解説|節分の日】

鬼追式(おにおいしき)は例年節分の日に行われています。鬼追式では西円堂(国宝)の基壇上で赤鬼・青鬼・黒鬼がそれぞれ所作を行って松明を投げ、その後現れた毘沙門天(びしゃもんてん)が鬼を追い払って鬼の魔性を降伏させます。
★鬼追式は1261年(弘長元年)から行われていると言われています。

【法隆寺の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・法隆寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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