法起寺の見どころ-修学旅行・観光の簡単まとめ

法起寺の国宝・重文などの文化財の見どころ解説
法起寺の見どころを簡単にまとめて解説します。見どころには高さ約24メートルで、シンボルである三重塔(国宝)、十一面観音菩薩立像を安置していた講堂(本堂)、法起寺周辺のコスモス(秋桜)などがあります。また聖天堂・表門(南大門)・収蔵庫なども見逃せません。
【高さ約24メートルで、シンボルである三重塔(国宝)の解説】
- 概要:三重塔は絶対に見る価値があるハイライトです。三重塔は高さ約24メートルで、シンボル・ランドマークです。三重塔は一見六重塔のように見える薬師寺(やくしじ)の東塔を除くと日本最大の三重塔とも言われています。また三重塔は飛鳥時代末期に建立され、日本最古の三重塔とも言われています。三重塔はその初層・二層・三層が法隆寺(ほうりゅうじ)の五重塔の初層・三層・五層とほぼ大きさが等しいと言われています。
- 歴史:三重塔は708年(慶雲3年)に建立されました。その後度々修理が行われ、延宝年間(1673年~1681年)に真政圓忍(しんせいえんにん)とその弟子が修理した際に大きく変更されました。三重塔は創建当初の形式が明確ではなかったが、1970年(昭和45年)から解体修理が行われ、部材に残った痕跡から創建当初の形状に復元されました。なお三重塔の初重にある仏壇は近世に造られたそうです。
- 様式:三重塔は三間三重塔婆(さんげんさんじゅうとうば)で、本瓦葺(ほんがわらぶき)です。ちなみに三重塔は初層・二層が三間だが、三層は二間という特殊な形式になています。三重塔は初重内部の土間に八角の心柱(しんばしら)と四天柱(してんばしら)を建て、四天柱の上に肘木(ひじき)と斗(ます)を組んでいるが、二重以上は骨組がいっぱいに組まれています。
- 豆知識:三重塔建立や法起寺創建は「三重塔露盤(ろばん)銘」を引用した1242年(仁治3年)に顕真(けんしん)が記した「聖徳太子伝私記」が元になっています。
【十一面観音菩薩を祀り、本堂にあたる講堂の解説】
- 概要:講堂は三重塔に次ぎ、見る価値があるハイライトです。講堂は法起寺の本堂で、平安時代に造仏された本尊・十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)立像を安置していたが、現在は収蔵庫に移されています。講堂周辺には旧講堂の礎石と言われている石が残されています。講堂は十一面観音菩薩を祀ることから観音堂とも言われています。
- 歴史:講堂は棟札(むなふだ)によると1694年(元禄7年)3月に旧講堂跡に再建されたと言われています。
- 様式:講堂は寄棟造(よむねづくり)の錣葺(しころぶき)です。
【歓喜天像を祀る聖天堂の解説】
- 概要:聖天堂は本尊・歓喜天(かんぎてん)像を安置しています。聖天堂は金堂跡に建立されています。
- 歴史:聖天堂は1863年(文久3年)2月に住僧・順光(じゅんこう)の発願によって建立されました。
【正門である表門(南大門)の解説】
- 概要:表門(南大門)は三重塔の南にある正門です。
- 歴史:表門は江戸時代初期に建立されたと言われています。表門は真政圓忍とその弟子が再興した際に建立したとも言われています。
- 様式:表門は四脚門(しきゃくもん)です。
【十一面観音菩薩立像などを収蔵する収蔵庫の解説】
- 概要:収蔵庫は見逃せません。収蔵庫は10世紀後半頃に造仏されたと言われている十一面観音菩薩立像(重要文化財)を収蔵しています。ちなみに十一面観音菩薩立像は像高約3.5メートルです。なおかつて7世紀後半に造仏されたと言われている像高約20センチの銅造菩薩立像があったが、現在、奈良国立博物館に寄託されています。
【絹本著色十一面観音像(国宝)の解説】
- 概要:絹本著色十一面観音(けんぽんちゃくしょくじゅういちめんかんのん)像は現在、奈良国立博物館に収蔵されているが、かつて所有していたものとも言われています。
【法起寺周辺のコスモス(秋桜)の解説】
- 概要:コスモス(秋桜)は三重塔とのコラボが美しいと言われています。法起寺では周辺の休耕地面積約2万平方メートルにコスモスが植えられています。コスモスの見ごろは例年10月中旬頃~11月上旬頃です。なお斑鳩町(いかるがちょう)では花と緑が町に溢れる「花いっばい運動」に取り組んでいるそうです。
【法起寺の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・法起寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ