春日大社見所ランキング-本殿4棟,石燈籠,釣燈籠,南門

春日大社見所ランキング
春日大社見所ランキングを紹介します。見所は1位が春日造の本殿4棟(国宝)、2位が約2,000基の石燈籠と約1,000基の釣燈籠からなる約3,000基の燈籠、3位が高さ約12メートルの南門(重要文化財)です。なお修学旅行・観光で必ず見るべき見所を紹介しています。(詳細下記参照)
【1位 本殿4棟(国宝)-春日大社】
見所1位が本殿4棟です。本殿4棟は幕末(江戸時代末期)の式年造替で建て替えられ、150年以上の歴史があります。春日大社は20年に一度、式年造替が行なわれ、近年60回目が行われました。なお本殿4棟は1901年(明治34年)8月2日に国の重要文化財、1956年(昭和31年)6月28日に国宝に指定されました。
- 概略:本殿4棟には近付くことができず、写真撮影も禁止されています。本殿4棟は通常幣殿・舞殿前から参拝するが、特別参拝(有料)では中門前から参拝することができます。(要確認)ちなみに2015年(平成27年)から2016年(平成28年)に行われた第60次式年造替の際、正遷宮奉祝行事のひとつであるお砂持ち行事が行われ、本位橋を超えて本殿4棟に間近に近づいて拝観することができました。本殿4棟は神社の本殿形式のひとつである春日造の代表例と言われています。春日造は切妻造・妻入で、屋根が曲線を描いて反り、正面に階隠しと言われる片流れの庇(向拝)があり、屋根上に置き千木・鰹木が付けられています。
- 歴史:本殿4棟は「古社記」によると奈良時代後期の768年(神護景雲2年)11月9日に始めて建立されたと言われています。768年(神護景雲2年)に左大臣・藤原永手(ふじわらのながて)が第48代・称徳天皇の勅命によって社殿を建立したと言われています。現在の本殿4棟は江戸時代末期の1863年(文久3年)の式年造替によって建立されました。その後の式年造替では修理などが行われています。
- 重要人物:藤原永手は714年(和銅7年)に藤原北家の祖・藤原房前の次男として生まれました。737年(天平9年)に藤原四兄弟(藤原武智麻呂・藤原房前・藤原宇合・藤原麻呂)が相次いで亡くなると従兄弟である藤原乙麻呂・藤原広嗣とともに昇叙されました。同母弟・藤原八束が第45代・聖武天皇から寵遇されて不遇だったが、藤原仲麻呂から抜擢され、第46代・孝謙天皇から重用されるようになりました。764年(天平宝字8年)の藤原仲麻呂の乱の際に孝謙上皇・道鏡側に就いて活動し、その功績から第48代・称徳天皇(第46代・孝謙天皇)に重用されて左大臣になりました。称徳天皇の崩御後に藤原良継・藤原百川らと謀って、称徳天皇が寵愛した道鏡を排除し、白壁王を第49代・光仁天皇に擁立しました。藤原永手は771年(宝亀2年)に亡くなりました。
- 祭神:本殿4棟は東側(向かって右側)から第1殿・第2殿・第3殿・第4殿が並んでいます。本殿4棟は第1殿に武甕槌命、第2殿に経津主命、第3殿に天児屋根命、第4殿に比売神に祀っています。
【2位 釣燈籠・石燈籠-春日大社】
見所2位が燈籠です。燈籠には国内で2番目に古い柚木燈籠があります。柚木燈籠は平安時代後期に造られ、900年近い歴史があります。瑠璃燈籠は1,000年近い歴史があります。
- 概略:燈籠には約2,000基の石燈籠と約1,000基の釣燈籠があります。約2,000基の石燈籠は一之鳥居(重要文化財)から本殿(国宝)に向かう参道脇などに建立され、萬葉植物園以降に多くの石燈籠が建立されています。参道を歩きながら石燈籠の数を数えたり、石燈籠の形式・大きさなどをじっくり眺めたりするのもいいかもしれません。時々神鹿が石燈籠の間から顔を出したりすることもあります。ただ石燈籠に触ったり、昇ったりするのは止めましょう。約1,000基の釣燈籠は本殿などを囲む東回廊・西回廊・御廊などに釣られています。特別参拝(有料)すると回廊・御廊などに釣られている釣燈籠を間近で見ることができます。ちなみに春日大社では例年2月の節分(立春の前日)と8月14日・15日の年3日間に全ての石燈籠・釣燈籠に浄火をともす春日万燈籠が行われています。3日間は昼間と違った幻想的な光景を感じることができます。なお藤浪之屋では春日万燈籠が再現されています。(要確認)
- 歴史:燈籠には日本国内で2番目に古い石燈籠とも言われている関白・藤原忠通奉納の「柚木型石燈籠(1136年(保延2年))」や藤原頼通寄進とも言われている「瑠璃(るり)燈籠(1038年(長暦2年))」などがあります。
【3位 南門(重要文化財)-春日大社】
見所3位が南門です。南門は南北朝時代に建立され、その後焼失などを免れたことから600年以上の歴史があります。南門前には柵に囲まれた額塚もあります。なお南門は1901年(明治34年)8月2日に国の重要文化財に指定されました。
- 概略:南門は本殿4棟につながる高さ約12メートルの正門で、春日大社境内の最大の門です。南門は近付いて拝観するのがおすすめです。近付いて拝観するとその高さを感じることができます。ちなみに南門前にはかつて南門に掛けられていた神額「鹿嶋大明神」が落雷で落下したことに由来する柵に囲まれた額塚があり、南門と一緒に拝観しましょう。額塚は神額が落下したことで大きな穴が開き、大きな穴を塞ぐ為に大きな石を被せ、その石の一部が地表に顔を出しています。なお南門近くには南門桜とも言われるしだれ桜が植えられ、桜の見ごろの時期には風情がある光景が見られます。
- 歴史:南門は南北朝時代の1382年(弘和2年・永徳2年)~1385年(元中2年・至徳2年)に建立されたと言われています。
【番外 幣殿・舞殿(重要文化財)-春日大社】
見所番外が幣殿・舞殿です。南門は江戸時代前期に建立され、350年以上歴史があります。参拝者は一般的に幣殿・舞殿の前から参拝します。なお幣殿・舞殿は1901年(明治34年)8月2日に国の重要文化財に指定されました。
- 概略:幣殿・舞殿は南門を入った先で、一般的に参拝者がお賽銭を入れて参拝する場所の前に建立されています。幣殿・舞殿は桁行五間・梁間三間で、参拝する際にその大きさを感じることができます。ちなみに幣殿・舞殿は一つの建物で、向かって右側の東側二間が幣殿、左側の西側三間が舞殿になっています。幣殿は天皇が供えた御幣物(ごへいもつ)を一旦納める場所、舞殿は宮中伝来の御神楽(みかぐら)を舞う場所でした。幣殿・舞殿では現在も神事が行われたり、雨天時に奉納行事に使用されることがあります。幣殿・舞殿は檜皮葺の屋根があるが、周囲に14本の柱があるが、壁がない建物となっており、それも確認しましょう。
- 歴史:幣殿・舞殿は江戸時代前期の1650年(慶安3年)~1652年(承応元年)に再建されたと言われています。幣殿・舞殿はかつて平安時代前期の859年(貞観元年)に創建されたと言われています。
【春日大社 備考】
*参考・・・春日大社(見所・アクセス・・・)ホームページ