春日大社見所ランキング|燈籠など人気スポット解説

春日大社見所ランキング|燈籠・本殿・南門などの解説
春日大社は世界遺産で、奈良を代表する人気の観光名所です。このページでは観光や修学旅行で春日大社を訪れた際に絶対に見るべき燈籠・本殿・南門などの魅力・歴史・構造・由来などを丁寧にまとめて解説します。見所ランキングは1位が石燈籠・釣燈籠、2位が本殿4棟(国宝)、3位が南門(重要文化財)、番外が幣殿・舞殿です。(詳細下記参照)
【石燈籠・釣燈籠の見所紹介|春日万燈籠】
柚木燈籠(柚木型石燈籠)は平安時代後期に造られ、900年近い歴史があり、歴史的価値があります。柚木燈籠は日本国内で2番目に古い石燈籠です。瑠璃燈籠(瑠璃釣灯籠)は1,000年近い歴史があります。石燈籠は約2,000基、釣燈籠は約1,000基あり、人気の観光スポットです。石燈籠は一之鳥居(重要文化財)から本殿(国宝)に向かう参道などに建立され、本殿に向かいながら拝観するのがおすすめです。石燈籠が密集している場所は燈籠の森のように見えます。石燈籠は形式や大きさなどが異なっており、それを確認しましょう。ただ石燈籠に触ったり、昇ったりするのは厳禁。本殿に向かていると石燈籠の間から神鹿が顔を出したりすることもあります。約1,000基の釣燈籠は本殿などを取り囲む東回廊・西回廊・御廊などに釣られています。釣燈籠は特別参拝(有料)で拝観するのがおすすめです。釣燈籠を間近で見ることができます。なお春日大社では例年2月の節分(立春の前日)と8月14日・15日の年3日間に全ての石燈籠・釣燈籠に浄火を点す春日万燈籠が行われています。3日間は昼間と違った幻想的な光景を静寂の中で見ることができます。
●瑠璃燈籠(瑠璃釣灯籠)は1038年(長暦2年)に藤原頼通(ふじわらのよりみち)が寄進したと言われています。柚木燈籠(柚木型石燈籠)は1136年(保延2年)に関白・藤原忠通(ふじわらのただみち)が奉納したと言われています。藤原忠通は1136年(保延2年)に五穀豊穣・万民安楽・国民安寧などを祈願する為、大和一国をあげて春日若宮おん祭を創始したと言われています。江戸幕府5代将軍・徳川綱吉(とくがわつなよし)と生母・桂昌院(けいしょういん)、宇喜多秀家(うきたひでいえ)、直江兼続(なおえかねつぐ)、藤堂高虎(とうどうたかとら)などが寄進した燈籠もあります。桂昌院は桂昌殿(奈良市指定有形文化財)も建立しました。なお春日大社には全国にある室町時代の燈籠の7割近くがあります。
●石燈籠は上部から空輪(宝珠)・笠・火袋・中台・竿・基礎などから構成され、火袋に火が灯されます。約2,000基の石燈籠には竿の部分に「春日大明神」と刻まれたものが15基ほどあり、一晩に3基見つけたら長者(お金持ち)になれるとも言われています。「春日大明神」を探しながら石燈籠を拝観するのもおすすめです。
●春日大社ではかつて毎晩燈籠に火が灯され、奈良で一番明るいと場所と言われました。万燈籠は800年前の鎌倉時代頃から行われ、明治維新後に一時途絶えたが、1888年(明治21年)に再興されました。
【本殿4棟(国宝)の見所紹介|式年造替】
本殿4棟は江戸時代末期の式年造替(しきねんぞうたい)で建て替えられ、150年以上の歴史があり、国宝に指定されて歴史的価値があります。本殿4棟は近付くことができず、写真撮影も禁止され、通常幣殿・舞殿前から参拝するが、特別参拝(有料)で中門前から参拝するのがおすすめです。回廊・御廊に釣られている釣灯籠も眺められます。2015年(平成27年)から2016年(平成28年)に行われた第60次の式年造替の際、正遷宮奉祝行事としてお砂持ち行事が行われ、本位橋を超えて本殿4棟に間近に近づいて拝観することができました。
●本殿4棟は「古社記」によると768年(神護景雲2年)11月9日に創建されたと言われています。768年(神護景雲2年)に左大臣・藤原永手(ふじわらのながて)が第48代・称徳天皇(しょうとくてんのう)の勅命によって社殿を創建したと言われています。その後20年に一度、式年造替が行なわれるようになりました。本殿4棟は1863年(文久3年)の式年造替によって建立され、その後修理などが行われました。ちなみに2015年(平成27年)~2016年(平成28年)に式年造替が60回目を迎えました。なお本殿4棟は1901年(明治34年)8月2日に国の重要文化財、1956年(昭和31年)6月28日に国宝に指定されました。
●本殿4棟は一間社(いっけんしゃ)春日造(かすがづくり)で、屋根が檜皮葺(ひわだぶき)です。春日造は切妻造・妻入で、屋根が曲線を描いて反り、正面に階隠しと言われる片流れの庇(向拝)があり、屋根上に置き千木・鰹木が付けられています。春日造は神社建築の代表する建築様式です。
●本殿4棟は東側(向かって右側)から第1殿・第2殿・第3殿・第4殿が並んでおり、第1殿に武甕槌命(たけみかづちのみこと)、第2殿に経津主命(ふつぬしのおおみこと)、第3殿に天児屋根命(あめのこやねのみこと)、第4殿に比売神(ひめがみ)に祀っています。
【南門(重要文化財)の見所紹介|南北朝時代建立】
南門は南北朝時代に建立され、600年以上の歴史を誇り、重要文化財に指定されて歴史的価値があります。南門は高さ約12メートルの春日大社最大の門で、人気の観光スポットです。南門は近付いて拝観するのがおすすめです。近付くと堂々とした高さを感じることができます。南門前にはかつて南門に掛けられていた神額「鹿嶋大明神」が落雷で落下して柵に囲まれた額塚があり、南門と一緒に拝観しましょう。額塚は神額が落下したことで大きな穴が開き、大きな穴を塞ぐ為に大きな石を被せ、その石の一部が地表に顔を出しています。なお南門近くには南門桜とも言われる枝垂桜が植えられ、桜の見ごろに美しい光景が見られます。
●南門は1382年(弘和2年・永徳2年)~1385年(元中2年・至徳2年)に建立されたと言われています。なお南門は1901年(明治34年)8月2日に国の重要文化財に指定されました。
●南門は三間一戸(さんげんいっこ)で、屋根が入母屋造の檜皮葺です。
【幣殿・舞殿(重要文化財)の見所紹介|江戸時代前期再建】
幣殿・舞殿は江戸時代前期に建立され、350年以上の歴史を誇り、重要文化財に指定されて歴史的価値があります。幣殿・舞殿は南門を入った先にあり、参拝者がお賽銭を入れて参拝する場所で、人気の観光スポットです。幣殿・舞殿は参拝する際に近付いて拝観するのがおすすめです。幣殿・舞殿は一棟の建物で、向かって右側(東側)が幣殿、左側(西側)が舞殿になっています。幣殿は天皇が供えた御幣物(ごへいもつ)を一旦納める場所、舞殿は宮中伝来の御神楽(みかぐら)を舞う場所でした。幣殿・舞殿では現在も神事が行われたり、雨天時に奉納行事に使用されることがあります。
●幣殿・舞殿は859年(貞観元年)に創建されたと言われています。幣殿・舞殿は1650年(慶安3年)~1652年(承応元年)に再建されたと言われています。なお幣殿・舞殿は1901年(明治34年)8月2日に国の重要文化財に指定されました。
●幣殿・舞殿は屋根が檜皮葺で、周囲に14本の柱があるが、壁がない建築様式になっています。
【春日大社見所ランキング完全ガイド 備考】
*参考・・・春日大社(見所・アクセス・・・)ホームページ














