円成寺見どころの簡単まとめ-春日堂(国宝)・白山堂(国宝)

円成寺(Enjo-ji Temple)

円成寺見どころの修学旅行・観光ガイド

円成寺見どころを簡単にまとめてポイント解説します。見どころには最大のハイライトである春日堂(国宝)と白山堂(国宝)・貴重な本堂(重文)・美しい楼門(重文)・宇賀神本殿(重文)・庭園(名勝)などがあります。また多宝塔・護摩堂などの見どころもあります。(個別解説下記参照)

【春日堂(国宝)・白山堂(国宝)-見どころ】

春日堂・白山堂は円成寺で絶対見る価値がある最大のハイライトです。春日堂・白山堂は国内最古の春日造と言われ、蟇股・懸魚などに鎌倉時代初期の特色があると言われています。

  • 概要:春日堂・白山堂は春日堂に春日大明神(かすがだいみょうじん)、白山堂に白山大権現(はくさんだいごんげん)を祀っています。
  • 歴史:春日堂・白山堂は1228年(安貞2年)に春日大社(かすがたいしゃ)で式年造替(しきねんぞうたい)が行われた際、神主・藤原時定(ふじわらのときさだ)から旧殿を拝領して鎮守社(ちんじゅしゃ)として祀りました。春日堂・白山堂は国内最古の春日造(かすがづくり)とも言われています。1916年(大正5年)の解体修理の際、春日堂から棟札が発見され、1518年(永正15年)から1867年(慶応3年)の間に修理が行われたことが分かりました。
  • 様式:春日堂・白山堂は一間社(いっけんしゃ)春日造で、屋根が檜皮葺(ひわだぶき)です。
  • 豆知識:春日堂・白山堂は明治維新後の神仏分離令(ひんぶつぶんりれい)・廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を免れる為、春日社・白山社ではなく、仏堂風に春日堂・白山堂と称したとも言われています。
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【本堂(重要文化財)・阿弥陀如来-見どころ】

本堂は円成寺で見る価値があるハイライトです。本堂は意匠が寝殿造風です。本堂は訪れた際には最初にお参りしましょう。

  • 概要:本堂は本尊・阿弥陀如来(あみだにょらい)坐像(重要文化財)、その四方に四天王(してんのう)立像(重要文化財)を安置しています。また本堂は内陣の柱に阿弥陀如来に従って来迎する二十五菩薩(にじゅうごぼさつ)も描かれています。なお本堂は阿弥陀堂とも言われています。
  • 歴史:本堂は寺伝によると1466年(文正元年)に再建されたとも、棟木銘によると1472年(文明4年)に再建されたとも言われています。なお1958年(昭和33年)からの復元・解体修理により、1112年(天永3年)に建立され、1466年(文正元年)に焼失した旧本堂の規模・様式をそのままに再建されたと言われています。
  • 様式:本堂は屋根が入母屋造(いりもやづくり)の銅板葺(どうばんぶき)です。本堂は正面・奥行が正面三間・側面四間です。

【楼門(重要文化財)・阿弥陀如来-見どころ】

楼門は円成寺で見る価値があるハイライトです。楼門は伽藍への出入口になっています。

  • 概要:楼門には阿弥陀如来を表すキリク(梵字(ぼんじ))が刻まれています。
  • 歴史:楼門は1466年(文正元年)に兵火で焼失し、1468年(応仁2年)に再建されました。
  • 様式:楼門は三間一戸(さんけんいっこ)の二重門(にじゅうもん)です。楼門は屋根が入母屋造の檜皮葺です。

【宇賀神本殿(重要文化財)・宇賀神-見どころ】

  • 概要:宇賀神本殿は春日堂(国宝)・白山堂(国宝)東隣の覆屋(おおいや)内に建立されています。宇賀神本殿は宇賀神(うがじん)を祀っています。
  • 歴史:宇賀神本殿は鎌倉時代後期(1275年~1332年)に建立されたと言われています。宇賀神本殿は春日造の社殿の中で、向拝(こうはい)を唐破風にした奈良県内最古級とも言われています。
  • 様式:宇賀神本殿は一間社春日造で、屋根が檜皮葺です。向拝(こうはい)は唐破風造(からはふづくり)です。

【多宝塔・大日如来-見どころ】

多宝塔は円成寺で見逃せない存在です。多宝塔は運慶作の大日如来が祀られています。

  • 概要:多宝塔は1176年(安元2年)に仏師・運慶(うんけい)が造仏した大日如来(だいにちにょらい)坐像(国宝)を安置しています。
  • 歴史:多宝塔は1990年(平成2年)に再建されました。ちなみに多宝塔は後白河法皇(第77代・後白河天皇(ごしらかわてんのう))の寄進によって建立されたが、応仁(おうにん)の兵火で焼失しました。その後再建されたが、1920年(大正9年)に老朽化によって鎌倉に移譲されました。

【護摩堂・不動明王-見どころ】

  • 概要:護摩堂は本尊・不動明王(ふどうみょうおう)立像を安置しています。また護摩堂は旧食堂(じきどう)の本尊であった僧形(そうぎょう)文殊菩薩(もんじゅぼさつ)坐像や真言宗(しんごんしゅう)の宗祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)坐像も安置しています。
  • 歴史:護摩堂は1730年(享保15年)に再建されました。その後老朽化し、1994年(平成6年)に改修されました。
  • 行事:護摩堂では毎月28日の縁日に不動明王(ふどうみょうおう)護摩供養(ごまくよう)が行われています。

【庭園(名勝)・池泉回遊式庭園-見どころ】

庭園は円成寺で春日堂・白山堂に次いで、見る価値があるハイライトです。庭園は浄土式庭園として貴重な遺構と言われています。

  • 概要:庭園は面積約1,500坪の池泉回遊式庭園です。東西に長く、中央と西に中島があります。庭園ではかつて中央の島に橋が架けられていました。なお庭園は阿弥陀堂前に作庭された浄土式(じょうどしき)庭園として、奥州平泉(岩手県)の毛越寺(もうつうじ)の庭園とともに貴重な遺構とも言われています。
  • 歴史:庭園は平安時代末期の寛遍上人(かんぺんしょうにん)の時代に作庭されたとも言われています。明治時代以降に池と伽藍地の間に県道が敷設されて景観が著しく損なわれたが、1961年(昭和36年)に県道が庭園の南側に移され、1976年(昭和51年)に庭園が復元されました。

【円成寺 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・円成寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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