お渡り式の行列・春日若宮おん祭2024年12月17日

春日若宮おん祭(Kasuga Wakamiya Onmatsuri Festival)

お渡り式の行列

春日若宮おん祭・お渡り式の行列を紹介しています。なお春日若宮おん祭は1135年(保延元年)に若宮神社が造営され、翌1136年(保延2年)9月17日に行われた例祭が起源です。春日若宮おん祭は一度も途切れることなく、880年以上行われています。

【春日若宮おん祭2024 日程時間(要確認)】
春日若宮おん祭2024は2024年(令和6年)7月1日(月曜日)から始まり、12月15日(日曜日)~18日(水曜日)に中心神事が行われます。なおお渡り式の行列は12月17日(火曜日)12:00に奈良県庁前を出発し、近鉄奈良駅前・油阪・JR奈良駅前を経由し、その後三条通を東に向かって、お旅所まで練り歩きます。
春日若宮おん祭2024日程

【春日若宮おん祭・若宮神社 アクセス・マップ】
場所・・・奈良県奈良市春日野町160
最寄り駅・バス停・・・春日大社本殿(徒歩すぐ)

アクセス路線は次の通りです。
*JR奈良駅・近鉄奈良駅からは奈良交通バス・春日大社本殿行き

*奈良交通バス・市内循環外回りの場合、春日大社表参道(徒歩約10分)
路線・時刻表・運賃チェック

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【第1番 日使(ひのつかい)】

日使の行列は梅白枝(うめのずばえ)・祝御幣(いわいのごへい)・十列児(とうつらのちご)・日使・陪従(べいじゅう)などで構成されています。梅白枝は赤衣(せきえ)に千早(ちはや)と言われる長い白布を肩に掛け、千早を地面に長く引きずって歩きます。祝御幣は大きな御幣を掲げて歩きます。十列児は巻纓冠(けんえいかん)に桜の造り花を挿し、馬に騎乗します。十列児はお旅所では東遊(あずまあそび)を舞います。日使は黒の束帯(そくたい)に藤の造り花を冠に挿し、馬に騎乗します。関白・藤原忠通が春日若宮おん祭に向かう途中に急病になり、お供の楽人にその日の使いをさせたことに由来するそうです。陪従は日使のお供で、緋色の衣冠に山吹の造り花を冠に挿し、馬に騎乗します。陪従は影向の松の下で馬上から短かい曲(音出・こわだし)を奏でます。

【第2番 巫女(みこ・神子)】

巫女の行列は辰市神子(たついちのみこ)・八嶋神子(やしまのみこ)・郷神子(ごうのみこ)・奈良神子(ならのみこ)などで構成されています。なお巫女は春日大社では古来からミカンコと言われています。巫女は白の被衣(かずき)で馬に騎乗し、風流傘が差し掛けられます。錦の袋は御蓋(おんかさ)で春日明神が影向された時に使われたと言われています。

【第3番 細男・相撲(せいのお・すもう)】

細男・相撲の行列は細男・相撲などで構成されています。細男は浄衣(じょうえ)と言われる白衣(びゃくえ)で馬に騎乗します。細男は影向の松の下で馬上で袖の拝をします。なお細男は神功皇后の伝説に因む細男の舞を演じます。相撲は細纓老懸(さいえいおいかけ)の冠に赤や緑の袍を着た十番力士です。行司・支証(ししょう)が続きます。

【第4番 猿楽(さるがく)】

猿楽の行列は猿楽座(金春座)などで構成されています。猿楽座は影向の松の下で開ロ(かいこう)・弓矢立合(ゆみやたちあい)・三笠風流(みかさふうりゅう)を演じ、お旅所の入口では金春大夫が埒明け(らちあけ)を行います。なおかつては金春座(金春流)・観世座(観世流)・金剛座(金剛流)・宝生座(宝生流)の大和猿楽四座が参加していたそうです。

【第5番 田楽(でんがく)】

田楽の行列は田楽座などで構成されています。田楽は五色の御幣を先頭に綾藺笠(あやいがさ)を着け、編木(ささら)・笛・太鼓を持って歩きます。田楽座は影向の松の下で中門ロ・刀玉(かたなだま)・高足(こうそく)などを演じます。なお笛役は奈良一刀彫りの起源と言われる人形を飾った大きな花笠を頭上に乗せています。

【第6番 馬長児(ばちょうのちご)】

馬長児の行列は馬長児・従者などで構成されています。馬長児は山鳥の尾を頂に立てた笠を被り、牡丹の造り花を背中に背負って、馬に騎乗します。かつては興福寺の学問僧・学侶が輪番で頭人(とうにん)となって稚児を出していたそうです。従者は龍の造り物を頭に頂き、五色の短冊を付けた笹竹を持ち、腰に木履(ぽっくり)を一足吊り下げて歩きます。

【第7番 競馬(けいば)】

競馬の行列は騎者などで構成されています。騎者は赤(左)と緑(右)の錦地の裲襠装束(りょうとうしょうぞく)を纏い、細纓冠を着けて、馬に騎乗します。なお競馬は馬出(まだし)の橋とお旅所前の勝敗榊までの参道で行われ、騎者が2騎ずつ合計3度参道を駆けて勝敗を競います。競馬の勝敗により、お旅所祭で奉納される勝負舞である左舞の蘭陵王(らんりょうおう)・右舞の納曽利(なそり)の奉納順が決まります。

【第8番 流鏑馬(やぶさめ)】

流鏑馬の行列は揚児(あげのちご)・射手児(いてのちご)などで構成され、揚児は旧儀通りに先頭を行きます。揚児・射手児は赤い水干に笠(つづらがさ)を被って箙(えびら)を背負い、重藤(しげとう)の弓を手に持って、馬に騎乗します。なお稚児流鏑馬では揚児一騎・射手児二騎の合計三騎が馬場本で祝投扇(いわいのなげおうぎ)の所作を行い、その後一の的・二の的・三の的を順次射ながら参道を進んでいきます。

【第9番 将馬(いさせうま)】

将馬の行列は人が乗らない将馬などで構成されています。将馬はかつて大和の大名家中から贈られた引き馬の名残りで、馬は神前に献じられたそうです。また馬をはやし、勇み立たせたそうです。

【第10番 野太刀(のたち)】

野太刀の行列は野太刀・中太刀・小太刀・薙刀(なぎなた)・数槍(かずやり)などで構成されています。

【第11番 大和士(やまとざむらい)】

大和士の行列は願主役(がんしゅやく)・御師役(おしやく)・馬場役(ばばやく)・大和士などで構成されています。なお春日若宮おん祭はかつて興福寺の衆徒(僧兵)が主宰していたが、衆徒・武士が大小名化すると若宮祭礼流鏑馬願主人が主催者になったそうです。

【第12番 大名行列(だいみょうぎょうれつ)】

大名行列の行列は郡山藩列・子供大名行列・南都奉行列などで構成されています。大名行列は江戸時代からお渡り式に加わり、郡山藩・高取藩などが供奉したそうです。なお大名行列は1979年(昭和54年)に復活し、大名行列保存会が奉仕しています。

【春日若宮おん祭 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。

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