春日若宮おん祭2024日程(お渡り式の行列・・・)

春日若宮おん祭(Kasuga Wakamiya Onmatsuri Festival)

春日若宮おん祭日程

春日若宮おん祭日程・タイムテーブルを紹介しています。春日若宮おん祭・お渡り式では日使・神子・細男と相撲・猿楽・田楽・馬長児・競馬・流鏑馬・将馬・野太刀・大和士・大名行列などが奈良県庁前から近鉄奈良駅・JR奈良駅・三条通を経由し、若宮神社(春日大社)お旅所まで巡行します。(詳細下記参照)

●春日若宮おん祭最新情報

【春日若宮おん祭2024 日程時間(要確認)】

春日若宮おん祭2024は2024年(令和6年)7月1日(月曜日)から始まり、12月15日(日曜日)~18日(水曜日)に中心神事が行われます。なおハイライトのお渡り式は12月17日(火曜日)12:00から奈良県庁前を出発して巡行します。

【春日若宮おん祭 歴史・簡単概要】

若宮神社春日若宮おん祭(かすがわかみやおんまつり)は1135年(保延元年)に若宮神社が造営され、翌1136年(保延2年)9月17日に行われた例祭が起源です。若宮神社が造営され、その霊験により、大雨・洪水は収まって晴天が続いたことから五穀豊穣・万民安楽を祈願する例祭が行われるようになったそうです。なお春日若宮おん祭は一度も途切れることなく、880年以上行われています。

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【7月1日14:00~ 流鏑馬定】

流鏑馬定は明治維新までは例年6月1日に興福寺の別会五師(べちえのごし)の坊に集まり、流鏑馬を定めて「御祭礼事始」としていたそうです。その後流鏑馬が途絶えると儀式も途絶えたが、1985年(昭和60年)から再び行われるようになりました。
流鏑馬定

【10月1日11:00~ 縄棟祭】

縄棟祭は若宮神社の祭神・若宮様が移るお旅所の仮御殿・行宮(あんぐう)の起工式です。縄棟祭では春日縄棟座(かすがなわむねざ)として代々奉仕する大柳生(おおやぎゅう)・片岡家が雌松と縄を使って屋形を組み上げます。
縄棟祭

【12月初め11:30~ 馬長児僧位僧官授与式】

馬長児僧位僧官授与式では興福寺の学問僧・学侶から選ばれた馬長に奉仕する馬長児に法院権大僧都(ほういんごんだいそうず)の格式が与えられます。五条袈裟・褊衫衣(へんざんえ)の装束を纏った稚児は春日惣の神と尊崇される赤童子前で、興福寺別当から僧衣僧官を授けられます。
馬長児僧位僧官授与式

【12月初め13:00~ 装束賜りと精進入り】

装束賜りでは春日若宮おん祭に参勤する人に装束と参勤辞令を授与します。精進入りでは家の門口に榊の枝を掲げて注連縄を張り、春日若宮御祭礼致斎之事(かすがわかみやごさいれいちさいのこと)と誌(しる)された神事札を立て、できるだけ外界との交渉を断ちます。
装束賜りと精進入り

【12月15日13:00~ 大宿所詣】

大宿所詣では春日若宮おん祭に奉仕する大和士(やまとざむらい)・渡り神子(わたりみこ)などがJR奈良駅から三条通・東向き商店街・花芝商店街・近鉄奈良駅・小西通・三条通などを経由し、餅飯殿センター街にある大宿所まで練り歩きます。
大宿所詣

【12月15日14:30・16:30・18:00~ 御湯立】

御湯立では湯立巫女(ゆたてのみこ)が大釜で沸かした湯に米・酒を注いで清め、「サーヨーサー」の掛け声とともに両手に持った笹でお湯を振り撒きます。14:30からは大宿所詣の行列、16:30からは旧儀による大和士、18:00からは一般参拝者の為に行われています。
御湯立

【12月15日17:00~ 大宿所祭】

大宿所祭では春日若宮おん祭の無事執行を祈願し、神職による祝詞奏上や巫女による神楽が奉納されます。なお大宿所には雉・鯛・鮭などの懸物が吊るされ、野太刀・馬長児の笹などの渡り道具・装束などが並べられ、神前には献菓子などが供えられるそうです。
大宿所祭

【12月16日14:30頃~ 大和士宵宮詣】

大和士宵宮詣では春日若宮おん祭の願主役(がんしゅやく)・御師役(おしやく)・馬場役(ばばやく)を勤める大和士が流鏑馬(やぶさめ)奉仕の稚児とともに参勤の無事を祈願します。
大和士宵宮詣

【12月16日15:00頃~ 田楽座宵宮詣】

田楽座宵宮詣では田楽座が神前で田楽を奉納します。なお田楽は春日若宮おん祭が始まった当初から奉納され、室町時代の猿楽師・世阿弥が12歳の時に見物したことが「世子六十以後申楽談儀(ぜしろくじゅういごさるがくだんぎ)」に記されているそうです。
田楽座宵宮詣

【12月16日16:00~ 宵宮祭】

宵宮祭では祭神・若宮様の神前に御戸開(みとびらき)の神饌を供え、春日若宮おん祭の無事執行を祈願します。宵宮祭終了後、若宮神社の本殿は白の御幌(とばり)で覆われます。
宵宮祭・春日若宮おん祭

【12月17日0:00~ 遷幸の儀】

遷幸の儀では若宮神社の祭神・若宮様を若宮神社の本殿からお旅所の仮御殿・行宮(あんぐう)に移す神事です。遷幸の儀は古来から神秘とされ、参道の灯火など一切の明かりを消した浄闇(じょうあん・浄暗)の中で行われます。
遷幸の儀

【12月17日1:00~ 暁祭】

暁祭では若宮様に朝の神饌(海川山野の品々)をお供えし、旧祢宜(ねぎ)大宮家よる古式の素合の御供(すごのごく)も奉り、神職による祝詞が奏上され、御巫(みかんこ)による社伝神楽が奉納されます。
暁祭

【12月17日9:00~ 本殿祭】

本殿祭では春日若宮おん祭の無事斎行を祈願します。なお本殿祭は古来御留守事(おるすごと)と言い、若宮神社の祭神・若宮様に御留守事の神供(じんぐ)を供えたそうです。
本殿祭

【12月17日12:00~ お渡り式】

お渡り式では芸能集団や伝統行列が奈良県庁前を出発し、近鉄奈良駅前・油阪・JR奈良駅前を経由し、その後三条通を東に向かって、興福寺南大門跡地で南大門交名の儀・一之鳥居近くの影向の松前で松の下式を行い、お旅所まで練り歩きます。
お渡り式

【12月17日12:50頃~ 南大門交名の儀】

南大門交名の儀では興福寺への敬意を表すとともにお渡り式に遺漏が無いかを確認します。大和士は名前を列記した交名を声高らかに読み上げたり、馬長児(ばちょうのちご)は僧位僧官を名乗ったりします。
南大門交名の儀

【12月17日13:00頃~ 松の下式】

松の下式では陪従(べいじゅう)・細男(せいのお)・猿楽(さるがく)・田楽(でんがく)は芸能の一節や所定の舞を披露しないとお旅所に入ることができないとされ、それぞれ一節や舞を披露します。
松の下式

【12月17日14:00頃~ 競馬】

競馬では赤(左)と緑(右)の錦地の裲襠装束(りょうとうしょうぞく)を纏い、細纓冠を着けた騎者が2騎ずつ合計3度参道を駆けて勝敗を競います。競馬の勝敗により、お旅所祭(おたびしょさい)で奉納される勝負舞である左舞の蘭陵王(らんりょうおう)・右舞の納曽利(なそり)の奉納順が決まります。
競馬

【12月17日14:30~ お旅所祭】

お旅所祭ではお米を青・黄・赤・白に染め分けて飾る神饌・染御供(そめごく)が供えられ、神職による祝詞奏上などが行われます。神事終了後(15:30~22:30頃)から春日大社伝来の神楽(かぐら)などが順次奉納されます。
お旅所祭

【12月17日14:30頃~ 稚児流鏑馬】

稚児流鏑馬では赤い水干に笠(つづらがさ)を被って箙(えびら)を背負い、重藤(しげとう)の弓を手に持った揚児(あげのちご)一騎・射手児(いてのちご)二騎の合計三騎が馬場本で祝投扇(いわいのなげおうぎ)の所作を行い、その後一の的・二の的・三の的を順次射ながら参道を進んでいきます。
稚児流鏑馬

【12月17日15:30~22:30頃 神楽等】

神楽・東遊・田楽・細男・猿楽・舞楽・和舞はお旅所祭終了後に行われます。春日大社伝来の神楽・東遊(あずまあそび)・田楽(でんがく)・細男(せいのお)・猿楽(さるがく)・舞楽(ぶがく)・和舞(やまとまい)が順次奉納されます。

【12月17日23:00~ 還幸の儀】

還幸の儀は若宮神社の祭神・若宮様をお旅所の仮御殿・行宮(あんぐう)から若宮神社の本殿に移す神事です。還幸の儀は遷幸の儀から24時間以内に行って完了し、2日間に渡ってはならないとされています。
還幸の儀

【12月18日13:00~ 奉納相撲】

奉納相撲は奈良県相撲連盟・奈良市体育協会・奈良市相撲協会の協力により、お旅所南側に設けられた特設土俵で行われます。
奉納相撲

【12月18日14:00~ 後宴能】

後宴能(ごえんののう)はお旅所の芝舞台で奉納されます。後宴能では金春流(こんぱるりゅう)による能が二番、大蔵流(おおくらりゅう)による狂言が一番が奉納されるそうです。
後宴能

【春日若宮おん祭 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。

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