新薬師寺見どころの簡単まとめ-本堂(国宝)・十二神将立像(国宝)

新薬師寺見どころの修学旅行・観光ガイド
新薬師寺見どころを簡単にまとめてポイント解説します。見どころには薬師如来像(国宝)と美しい十二神将像(国宝)を安置する最大のハイライトである本堂(国宝)・鐘楼(重文)・おたいまつなどがあります。また薬師如来・地蔵堂・南門・東門・梵鐘・香薬師堂などの見どころもあります。(個別解説下記参照)
【本堂(国宝)・薬師如来-見どころ】
本堂は新薬師寺で絶対見る価値がある最大のハイライトです。本堂は薬師如来像・十二神将像を安置すしています。新薬師寺を訪れた際には最初にお参りしましょう。
- 概要:本堂は中央に本尊・薬師如来(やくしにょらい)像(国宝)、本尊を囲むように十二神将(じゅうにしんしょう)像(国宝)を土壇の上に安置しています。本堂は中央に高さ約90センチ・直径約9メートルの円形の土壇(漆喰塗りの仏壇)が築かれています。なお本堂には柱が40本あるが、全て円柱です。
- 歴史:本堂は奈良時代に建立されたと言われています。本堂はかつて密教的修法を行う為のお堂だったと言われています。
- 様式:本堂は土間で、天井を張らず、内側から骨組みが見える化粧屋根裏(けしょうやねうら)になっています。本堂は屋根が入母屋造(いりもやづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)です。本堂は正面・奥行が桁行七間・梁間五間です。
【本尊・薬師如来坐像(国宝)-見どころ】
薬師如来坐像は新薬師寺で見る価値があるハイライトです。薬師如来坐像は像高が2メートル近くあります。
- 概要:薬師如来坐像は像高約191.5センチです。頭・胴などの主要部分は一木のカヤ(栢)から彫り出され、手・足はその余材の寄木で造られています。
- 歴史:薬師如来坐像は平安時代初期に造仏されたと言われています。1975年(昭和50年)の調査の際、平安時代初期の「法華経(ほけきょう)」が発見され、国宝の附(つけたり)になりました。
【十二神将立像(国宝)-見どころ】
十二神将立像は新薬師寺で見る価値があるハイライトです。十二神将立像は本尊・薬師如来坐像を囲んで安置されています。
- 概要:十二神将立像は薬師如来の眷属(けんぞく)で、薬師如来の世界とそれを信仰する者を守るとされています。十二神将は伐折羅大将(ばざら)・あに羅大将(あにら)・波夷羅大将(はいら)・毘羯羅大将(びぎゃら)・摩虎羅大将(まこら)・宮毘羅大将(くびら)・招杜羅大将(しょうとら)・真達羅大将(しんだら)・珊底羅大将(さんてら)・迷企羅大将(めいきら)・安底羅大将(あんてら)・因達羅大将(いんだら)から構成されています。
- 歴史:十二神将立像は奈良時代に造仏されたと言われています。ただ波夷羅大将は1855年(安政2年)に安政の大地震で倒壊し、1931年(昭和6年)に補作されました。十二神将立像は高円山山麓にあった岩淵寺(いわぶちでら)から移されたとも言われています。
【鐘楼(重要文化財)・梵鐘-見どころ】
- 概要:鐘楼は本堂に向かって右側にあります。鐘楼は天平時代に鋳造された梵鐘(重要文化財)を釣っています。
- 歴史:鐘楼は1279年(弘安2年)に建立されたと言われています。
- 様式:鐘楼は袴腰(はかまごし)で、珍しい漆喰塗り(しっくいぬり)です。
【地蔵堂(重要文化財)・観音堂-見どころ】
地蔵堂は新薬師寺で見逃せない存在です。地蔵堂はおたま地蔵尊を安置しています。
- 概要:地蔵堂は本堂に向かって左側にあります。地蔵堂は十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)立像・薬師如来(やくしにょらい)立像・地蔵菩薩(じぞうぼさつ)立像を安置しています。地蔵堂は十一面観音菩薩立像を安置していることから観音堂とも言われています。
- 歴史:地蔵堂は鎌倉時代に建立されました。
- 様式:地蔵堂は一間四方の小さなお堂です。
【南門(重要文化財)-見どころ】
- 概要:南門(表門)は表門です。南門は基壇(きだん)は乱石積み(らんせきづみ)です。
- 歴史:南門は鎌倉時代に建立されました。
- 様式:南門は四脚門(しきゃくもん)です。
【東門(重要文化財)-見どころ】
- 概要:東門は本柱の上に二つに分かれた蟇股(かえるまた)を挟んでいます。
- 歴史:東門は鎌倉時代に建立されました。ただ東門は南門よりも古いとも言われています。
- 様式:東門は四脚門です。東門はかつて二脚の棟門(むねもん)だったと言われています。
【梵鐘(重要文化財)-見どころ】
- 概要:梵鐘(重要文化財)は「日本霊異記(にほんりょういき)」に記されている道場法師(どうじょうほうし)の鬼退治に登場します。道場法師は農夫の父親が落ちてきた雷を助けたことで生まれ、その後元興寺(がんごうじ・飛鳥寺(あすかでら))の童子になり、鐘楼堂に棲む人食い鬼を退治したとも言われています。
- 歴史:梵鐘は天平時代に鋳造されました。梵鐘はかつて元興寺にあり、鎌倉時代に元興寺の鐘楼が焼失した際に移されたとも言われています。
【香薬師堂・香薬師如来-見どころ】
- 概要:香薬師堂(こうやくしどう)は1984年(昭和59年)に景清地蔵(かげきよじぞう)の胎内から発見されたおたま地蔵尊(裸形)を安置しています。
- 歴史:香薬師堂はかつて香薬師如来立像を安置していたが、1943年(昭和18年)に盗難に遭ったそうです。
【おたいまつ(薬師悔過法要)-見どころ】
おたいまつは新薬師寺で見る価値があるハイライトです。おたいまつは1,200以上歴史があるとも言われています。チャンスがあれば、拝観しましょう。
- 概要:おたいまつは例年4月8日に行われています。おたいまつでは薬師悔過法要(やくしけかほうよう)が行われ、その後夜間になると長さ約7メートルの大松明10本と籠松明1本が僧侶を本堂まで先導し、本堂の周囲を回ります。松明の燃えた炭には無病息災のご利益があるとも言われています。
- 歴史:おたいまつは天平時代(奈良時代)から行われているとも言われています。
【新薬師寺 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・新薬師寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ