奈良人気の梅名所・見ごろ2025(月ヶ瀬梅林・片岡梅林)
奈良人気の梅名所・見ごろ
奈良の梅名所には観光客に大人気の月ヶ瀬梅林(月ヶ瀬梅渓)・賀名生梅林・広橋梅林・片岡梅林・薬師寺(世界遺産)・菅原天満宮などがあります。月ヶ瀬梅林・賀名生梅林・広橋梅林は奈良県三大梅林と言われています。なお梅見ごろは例年1月下旬頃~3月下旬頃です。
【奈良・梅の基礎知識】
梅は白梅を標準木として、気象庁が開花予測を行っています。標準木が5~6輪の花が咲くと開花になります。梅の花芽は前年の夏に形成されるが、その後すぐに生長せずに生長を止める休眠物質が作られて休眠状態になり、秋から冬に気温が低下すると休眠打破され、梅の花芽は気温の上昇によって生長を再開して開花します。気温が高くなるほど生長の度合いも大きくなります。
【片岡梅林・見ごろ:2月下旬~3月中旬頃 奈良市】★鹿と楽しめる
- 片岡梅林は古くからの名所で、円窓亭(春日大社の万葉植物園に移転済み)を取り囲むように紅梅・白梅など約250本の梅の木が植えられ、例年2月中旬頃から咲き始めます。片岡梅林は奈良公園にあり、鹿と一緒に楽しめることから国内外の観光客に人気があります。
- 片岡梅林は奈良公園の浅茅が原園地(あさじがはらえんち)東部にあります。片岡梅林は円窓梅林とも言われているそうです。なお奈良公園は明治維新後の神仏分離令・廃仏毀釈によって荒廃した興福寺の境内と猿沢池付近を整備し、1880年(明治13年)2月14日に開園しました。
【月ヶ瀬梅林・見ごろ:3月上旬~下旬頃 奈良市】★超人気
- 月ヶ瀬梅林(月ヶ瀬梅渓)は五月川湖岸から山腹に白加賀・玉英・青軸・鶯宿梅・紅千鳥など約1万3千本の梅の木が植えられています。月ヶ瀬梅林では見ごろに梅まつりが行われるそうです。(要確認)月ヶ瀬梅林は奈良県随一の名所で、国内外の観光客に大変人気があります。
- 月ヶ瀬梅林は1117年(治承2年)に創建された高野山真言宗・尾勝山真福寺に鎌倉時代(1185年~1333年)中期に植えられた梅の木が起源とも言われ、真福寺境内に姫若の梅と言われる古木が植えられています。月ヶ瀬梅林には旧月ヶ瀬村指定文化財で、月ヶ瀬梅林で一番の古木と言われる樹齢約600年の桃仙の梅が植えられています。
【賀名生梅林・見ごろ:2月下旬~3月下旬頃 五條市】★南北朝時代以前
- 賀名生梅林は北曽木の丘陵の麓から中腹に白加賀・林州・鶯宿など約2万本の梅の木が植えられています。賀名生梅林は600年以上の歴史があり、観光客に人気があります。賀名生梅林には一周約5.5キロのコースがあります。
- 賀名生梅林は南北朝時代(1337年~1392年)に京都を追われた南朝方の公家が賀名生の梅を和歌に詠んでいることから南北朝時代には既に名所だったと言われています。1877年(明治10年)頃から梅の実の収穫を目的として栽培が始まったと言われています。
【広橋梅林・見ごろ:2月下旬~3月下旬頃 下市町】★梅の里山まつり
- 広橋梅林は奈良盆地を見下ろす広橋峠の北側斜面に白梅・紅梅・一重咲き・八重咲きなど約5,000本の梅の木が植えられています。広橋梅林では3月中旬の日曜日に梅の里山まつりが行われるそうです。(要確認)広橋梅林には果実園もあり、人気があります。
- 広橋梅林には梅だけでなく、スモモ・アンズ・ビワ・かりん・豊後梅・見驚梅・玉英・寒紅梅・白加賀・南高梅など10種類が植えられた果実園もあります。広橋梅林には展望デッキ・散策道が整備され、眺望やハイキングを楽しむことができます。
【追分梅林・見ごろ:3月上旬頃 奈良市】
- 追分梅林は矢田丘陵の緩やかな谷間の斜面に白梅・紅梅など約600本の梅の木が植えられ、例年2月下旬頃から咲き始めます。追分梅林では見ごろに観梅会が行われるそうです。(要確認)
- 追分梅林はかつて約4,000本の梅の木が植えられ、交通の便も良いことから休日には多くの人が訪れていたが、数年前の事故によって一時約70本まで減少したそうです。追分梅林周辺には奈良市を一望できる芝生広場・カフェ・農福連携のハーブ園などがあります。
【薬師寺・見ごろ:1月下旬~3月上旬頃 奈良市】★世界遺産
- 薬師寺は玄奘三蔵伽藍の本坊寺務所周辺や白鳳伽藍の北門受付の参道などに紅梅・白梅・しだれ梅など約100本の梅の木が植えられています。薬師寺は観光客にあまり知られていない穴場です。
- 薬師寺は680年(天武天皇9年)に第40代・天武天皇が皇后・鵜野讃良(うののさらら・持統天皇)の病気平癒を祈願する為に発願し、藤原京右京八条三坊に創建されました。710年(和銅3年)の平城京遷都後に現在の場所である西ノ京に移されたと言われています。
【菅原天満宮・見ごろ:2月上旬~3月中旬頃 奈良市】★盆梅展
- 菅原天満宮には紅梅・白梅・しだれ梅など約100本の梅の木が植えられています。菅原天満宮では見ごろに盆梅展も行われます。(要確認)梅は祭神・菅原道真がこよなく愛したことに由来しているが、観光客にあまり知られていない穴場です。
- 菅原天満宮は土師氏(はじし)が土師氏の祖神・天穂日命(あめのほひのみこと)を祀ったの起源と言われています。菅原天満宮は菅家一系三神を祀る延喜式内社の日本最古の天満宮とも言われているそうです。
【大和文華館・見ごろ:1月下旬~3月中旬頃 奈良市】
- 大和文華館は梅の小径などに鹿児島紅梅・白玉梅・藤牡丹枝垂など紅白色とりどりの約50種・約80本の梅の木が植えられています。梅以外にも山茶花・椿なども植えられ、一緒に楽しめる場合があります。
- 大和文華館は東洋古美術を中心とする私立美術館です。大和文華館は1960年(昭和35年)10月1日に近畿日本鉄道の創立50周年を記念して開館しました。大和文華館には日本・中国・朝鮮を中心とした絵画・書蹟・彫刻・陶磁など約2,000件を所蔵しています。
【大和民俗公園・見ごろ:2月上旬~3月中旬頃 大和郡山市】
- 大和民俗公園は園内東側のみんぱく梅林に蝋梅・紅梅・白梅など約150本の梅の木が植えられています。みんぱく梅林では白加賀を中心に植えられているそうです。
- 大和民俗公園は矢田丘陵東部に整備された面積約26.6ヘクタールの総合公園です。大和民俗公園には里山の豊かな自然が残る園内に江戸時代に建てられた古民家15棟があります。また奈良県立民俗博物館・散策路のある里山林・水渓園・多目的広場・里中池・花の谷・ひょうたん池などもあります。
【奈良人気の梅名所・見ごろ 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
*参考・・・奈良地方気象台生物(梅)季節観測(2025年)