奈良桜名所・桜見ごろ(吉野山・奈良公園・・・)

奈良桜名所
奈良桜名所を紹介しています。奈良の桜名所には吉野山・奈良公園・氷室神社・石上神宮・談山神社・長谷寺・安倍文殊院などがあります。吉野山(吉野町)・奈良公園(奈良市)・郡山城跡(大和郡山市)は「日本さくら名所100選」に選ばれています。
- 吉野山(吉野町)
- 奈良公園(奈良市)
- 郡山城跡(大和郡山市)
- 石上神宮外苑公園(天理市)
- 談山神社(桜井市)
- 長谷寺(桜井市)
- 仏隆寺千年桜(宇陀市)
- 高田千本桜・大中公園(大和高田市)
- 竜田公園・三室山(斑鳩町)
- 高見の郷(東吉野村)
【奈良の桜開花・満開予想】
●2024年1月下旬頃から奈良の桜開花・桜満開・桜見ごろ情報を発信します。(順次情報更新中)
【奈良・桜の豆知識】
現在花見といえば、一般的に桜を連想しますが、奈良時代には花見と言えば、中国から伝わった梅だったそうです。しかし平安時代になると梅から桜に少しずつ変わって行ったそうです。それは貴族などが詠んだ歌にも現れ、「万葉集」では梅を詠んだ歌が118首、桜を詠んだ歌が44種だったが、「古今和歌集」では逆転します。
【吉野山・時期:4月上旬~下旬頃 奈良県吉野町】★奈良随一
- 吉野山には白山桜(シロヤマザクラ)を中心に約200種・3万本の桜の木が植えられています。吉野山は古くから桜の名所とされ、桜が多く植えられている場所は下千本・中千本・上千本・奥千本と言われています。
- 吉野山は奈良県の中央部を流れる吉野川(紀の川)南岸から大峰山脈に続く約8キロメートルの山稜です。
【奈良公園・時期:3月下旬~4月下旬頃 奈良市】★鹿と楽しめる
- 奈良公園には奈良の八重桜・奈良の九重桜・染井吉野・山桜・枝垂桜など約1,700本の桜の木が植えられています。
- 奈良公園は明治維新後の神仏分離(廃仏毀釈)により、荒廃していた興福寺の境内と猿沢池付近を整備し、1880年(明治13年)2月14日に開園しました。
【郡山城跡・時期:3月下旬~4月上旬頃 奈良県大和郡山市】★お城祭り
- 郡山城跡には染井吉野・八重桜・枝垂桜など約1,000本の桜の木が植えられています。なお郡山城跡は奈良時代に薬園があった場所と言われています。
- 郡山城は1162年(応保2年)に郡山衆が雁陣の城を築いたのが起源とも言われています。
【氷室神社・時期:3月下旬~4月上旬頃 奈良市】★早咲きの桜名所
- 氷室神社には奈良市内で一番早く咲き、奈良一番桜とも言われている枝垂桜が植えられています。
- 氷室神社は社伝によると710年(和銅3年)第43代・元明天皇の勅命により、吉城川上流の月日磐に氷神を祀ったのが起源とも言われています。月日磐では厳冬時期に氷を作って氷室に貯蔵し、翌年の春から夏に献氷されたそうです。
【帯解寺・時期:3月下旬~4月中旬頃 奈良市】
- 帯解寺には染井吉野・八重桜など約10本の桜の木が植えられています。
- 帯解寺は寺伝によると真言宗の宗祖である弘法大師・空海の師とも言われている勤操大徳が開いた巌渕千坊のひとつが起源とも言われています。帯解寺はかつて霊松庵とも言われたそうです。
【芳徳寺周辺・時期:4月中旬頃 奈良市】★柳生
- 芳徳寺周辺には染井吉野が約200本が植えられています。
- 芳徳寺は1638年(寛永15年)大和国柳生藩主・柳生又右衛門宗矩が父・石舟斎宗厳の菩提を弔う為に沢庵宗彭(たくあんそうほう)を開山として、柳生城があったと言われる場所に創建したと言われています。
【平城宮跡資料館・時期:4月上旬~中旬頃 奈良市】★世界遺産
- 平城宮跡資料館などには約120本の桜の木が植えられています。
- 平城宮跡は奈良時代に天皇の住居である内裏・政治や儀式の場である大極殿(だいごくでん)や朝堂院(ちょうどういん)・役人が執務を行う官衙(かんが)などがあった場所です。
【石上神宮外苑公園・時期:3月下旬~4月中旬頃 奈良県天理市】
- 石上神宮外苑公園には染井吉野など約500本の桜の木が植えられています。
- 石上神宮は社伝によると紀元前23年(崇神天皇7年)に物部氏の伊香色雄命が勅命により、物部氏の祖宇摩志麻治命が宮中で祀っていた布都御魂剣を祭神・石上大神として、石上布留(ふる)の高庭(たかにわ)に祀ったのが起源とも言われています。
【談山神社・時期:4月上旬~中旬頃 奈良県桜井市】★十三重塔
- 談山神社には小つづみ桜(薄墨桜)約500本が植えられています。
- 談山神社は寺伝によると678年(天武天皇7年)藤原氏の祖・藤原鎌足の長男で、僧・定恵(じょうえ)が父・鎌足の墓を摂津安威から大和に移し、十三重塔を建立したのが起源と言われています。
【長谷寺・時期:3月下旬~4月中旬頃 奈良県桜井市】★西国三十三所
- 長谷寺には染井吉野・山桜・枝垂桜など約1,000本の桜の木が植えられています。
- 長谷寺は寺伝によると686年(朱鳥元年)に僧・道明が初瀬山の西の丘に銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)を安置し、727年(神亀4年)に僧・徳道が東の丘に本尊・十一面観音像を安置したと言われています。
【大神神社・時期:3月下旬~4月中旬頃 奈良県桜井市】
- 大神神社は境内や三輪山に山桜・染井吉野・枝垂桜・八重桜などがたくさん植えられています。大美和の杜展望台からの眺望に人気があります。
- 大神神社は「古事記」・「日本書紀」によると国造りを行っていた出雲の大国主神の前に国作りに協力すると大国主神の幸魂奇魂である大物主大神が現れ、「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と言って、三輪山に祀られたのが起源とも言われています。
【安倍文殊院・時期:4月上旬~中旬頃 奈良県桜井市】★金閣浮御堂
- 安倍文殊院には染井吉野約500本が植えられています。
- 安倍文殊院は645年(大化元年)の大化の改新の際、左大臣・安倍倉梯麻呂が第36代・孝徳天皇の勅願により、安倍氏の氏寺として創建したと言われています。
【仏隆寺千年桜・時期:4月中旬頃 奈良県宇陀市】★奈良の天然記念物
- 仏隆寺千年桜は奈良県指定の天然記念物で、樹齢900年を越えとも言われています。千年桜はヤマザクラとエドヒガンの雑種であるモチズキザクラの一種とも言われています。
- 仏隆寺は興福寺の僧・修円(しゅえん)が創建したとも、寺伝によると850年(嘉祥3年)弘法大師・空海の高弟で、空海の入唐に随行したと言われている堅恵大徳(けんねだいとく)が創建したとも言われています。
【大野寺・時期:4月上旬頃 奈良県宇陀市】
- 大野寺には樹齢約300年とも言われるコイトシダレザクラ2本・ベニシダレザク10本が植えられています。
- 大野寺は寺伝によると681年(白鳳9年)修験道の祖である役行者(えんのぎょうじゃ)・役小角(えんのおづの)が創建したと言われています。
【朝護孫子寺・時期:3月下旬~4月上旬頃< 奈良県平群町】
- 朝護孫子寺には山桜・染井吉野・枝垂桜など約500本が植えられています。
- 朝護孫子寺は寺伝によると聖徳太子が物部守屋を討伐する際、河内稲村城に向かう途中の信貴山で戦勝祈願をすると天空から毘沙門天が出現し、必勝の秘法を授けられて勝利したことから自ら毘沙門天を刻んで創建したのが起源とも言われています。
【法隆寺・時期:3月下旬~4月上旬頃 奈良県斑鳩町】★世界遺産
- 法隆寺には染井吉野・里桜・枝垂桜・山桜などたくさん植えられています。
- 法隆寺は第31代・用明天皇が自らの病気平癒を祈願する為に発願したが、実現しないまま崩御し、607年(推古天皇15年)第33代・推古天皇と用明天皇の皇子・聖徳太子が遺志を継いで創建し、本尊・薬師如来を安置したのが起源と言われています。
【金峯山寺・時期:4月上旬~中旬頃 奈良県吉野町】★世界遺産
- 金峯山寺は蔵王堂の正面にある4本の桜・四本桜が植えられています。
- 金峯山寺は白鳳年間(7世紀後半)に大峰山寺とともに修験道の祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が金峯山での修行中に感得した蔵王権現を自ら刻んで開祖したとも言われています。
【月ヶ瀬湖畔・時期:4月上旬~中旬頃 奈良市】
- 月ヶ瀬湖畔沿いには約4キロに染井吉野など約2,000本の桜の木が植えられています。
- 月ヶ瀬湖畔は1969年(昭和44年)に奈良県宇陀郡御杖村(うだぐんみつえむら)の高見山地三峰山北麓を源とする淀川水系木津川の支流で一級河川・名張川(五月川)に建設され高山ダムによってできました。
【高田千本桜・大中公園・時期:3月下旬~4月上旬頃 奈良県大和高田市】
- 高田千本桜・大中公園は高田川の両岸約2.5キロメートルに染井吉野・山桜・彼岸桜・枝垂桜・八重桜など約1,200本の桜の木が植えられています。
- 高田千本桜は大和高田市に市制が施行された1948年(昭和23年)にボランティアによって植樹されたのが始まりだそうです。
【葛城山麓公園・時期:4月上旬~中旬頃 奈良県葛城市】
- 葛城山麓公園には染井吉野・二度咲き桜・朝鮮桜など400本以上が植えられています。
- 葛城山麓公園は葛城山の麓にある面積約12.1ヘクタールの緑地公園で、芝生広場・野外ステージ・ゲートボール場・アスレチックなどの施設があります。
【又兵衛桜・本郷の瀧桜・時期:4月上旬~中旬頃 奈良県宇陀市】
- 又兵衛桜・本郷の瀧桜は樹齢約300年とも言われる樹高約13メートル・幹周3メートル超の枝垂桜です。
- 又兵衛桜の名称は安土桃山時代から江戸時代初期の武将で、大坂の陣(大坂の役)で豊臣方で戦って討死した後藤又兵衛(後藤基次)に因んで名付けられています。
【竜田公園・三室山・時期:3月下旬~4月上旬頃 奈良県斑鳩町】
- 竜田公園・三室山には三室山半分と竜田川沿いに染井吉野など約300本の桜の木が植えられています。
- 竜田公園は竜田大橋を中心に竜田川沿いの総延長約2キロ・面積約14ヘクタールの都市公園です。三室山は標高約82メートルの小さな山で、古来から神が鎮座する山とされ、神南備山・三諸山とも言われています。
【下北山スポーツ公園・時期:3月下旬~4月上旬頃 奈良県下北山村】
- 下北山スポーツ公園には染井吉野など約1,000本の桜の木が植えられています。
- 下北山スポーツ公園は北山川に建設された池原ダム下流の河川敷に造られた面積約19万平方メートルの大規模スポーツ公園で、パターゴルフ場・多目的グランド・テニスコートなどがあります。
【屏風岩公苑・時期:4月中旬~下旬頃 奈良県曽爾村】★遅咲き
- 屏風岩公苑には樹齢100年越える山桜など約300本の桜の木が植えられています。
- 屏風岩は高さ約920メートルの兜岳(女岳)の西側にあり、南面にあたかも屏風を立てたように高くそびえています。屏風岩は1934年(昭和9年)12月に国の天然記念物に指定されました。
【高見の郷・時期:4月上旬~下旬頃 奈良県東吉野村】★遅咲き
- 高見の郷には枝垂桜約1,000本が植えられています。展望台・千年の丘からは一目千本の桜の眺望が見られるそうです。
- 高見の郷はヒノキ・スギなどの林業の衰退とともに荒れてきた山の有効利用から枝垂桜の植栽が始まったそうです。
【奈良桜名所 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。